転居後の新生活で必要になるお金のことを考えると、多くの人が引越し費用を抑えたいと思っているのではないでしょうか。

引越しの初期費用相場は家賃の4～6ヵ月分といわれていますが、4つのコツを実践することで費用を抑えることができます。

無駄な費用を支払わなくても済むようにするためにも、1つずつ確認していきましょう。

フリーレントの物件を探す

フリーレントの物件とは、一定期間住み続けることを条件に入居後1ヵ月や2ヵ月分の家賃を無料にしてくれる物件などを指します。

日割り家賃分だけフリーレントにしている物件や、フリーレントにすることで周辺の相場よりも家賃が高い物件などもあります。

入居後の費用を度外視しても初期費用を抑えたい人は、相場より家賃が高くてもフリーレントの物件にすることをおすすめします。しかし、そうでない場合は入居後に支払う家賃も含めて、トータルでお得になるかを考える必要があるでしょう。

また、更新月の前に解約する際に違約金が発生するケースもあるため、契約をする前に細かい条件等について確認しておくのが良いでしょう。

敷金と礼金を抑えた物件を探す

周辺の物件と差別化を図るために敷金や礼金を下げている物件があり、場合によってはどちらも無料の物件もあります。

敷金と礼金がどちらも1ヵ月かかる物件とどちらもゼロ円の場合では、18万円以上の差が生まれます。

また、敷金や礼金が設定されている物件でも、交渉次第では減額してもらえる可能性があります。

物件の動きが活発になるのが1月～3月、10月といった転勤や入社、大学入学がある時期なので、この時期を避けるのがコツです。

大家さんも空室期間をできるだけ短縮したいという考えがあるため、物件が決まりづらい時期の交渉を心がけることと、交渉成立すれば入居する意思を見せることで、引越し費用を抑えられる確率が高くなります。

注意点として、敷金や礼金を取らない代わりに周辺の相場より家賃が高かったり、退去時に多額のクリーニング費用を請求されたりする可能性があるので、覚えておきましょう。

仲介手数料を抑えた物件を探す

仲介手数料は不動産会社に支払うもので、手数料を無料および半額にしているところもあります。

不動産会社が仲介手数料を減額してくれるケースとして、会社自体が貸主となっている物件や、大家さんが手数料を負担してくれる物件などが挙げられます。

不動産会社が貸主の場合は「仲介」をする必要がなくなるため仲介手数料がゼロになり、大家さんは空室期間を短縮するために手数料を負担してくれる可能性があります。

また、敷金と礼金同様に、時期によっては交渉して減額してもらえる可能性もある点は覚えておきましょう。

通常は家賃の1ヵ月分の仲介手数料がかかるため、手数料がなくなれば初期費用を約9万円抑えることができます。