エド・シーラン Photo: Jonathan Hordle/Global/Shutterstockエド・シーラン Photo: Jonathan Hordle/Global/Shutterstock

人気シンガーソングライターのエド・シーランが、うれしいニュースと同時に、妻の腫瘍発覚、兄弟同然の大親友の死など私生活で起きたショッキングなできごとを明かした。

人気歌手のエド・シーランは、5月5日に、新アルバム「-(サブトラクト)」をリリースするといううれしいニュースを発表した。

新アルバムについてエドは「『サブトラクト』の制作に10年間取り組み、完ぺきなアコースティック・アルバムを作り上げようと、何百曲も書き、レコーディングして、自分の考える明確なビジョンを持っていたんだ。そして2022年の始まりに、一連のできごとが僕の人生、精神状態、そして最終的には音楽とアートの見方を変えてしまった」と話し始めた。

アルバムの制作過程で、それまで取り組んでいたものを一度、破棄したというエド。そんなエドは楽曲制作について「曲を書くことは僕にとってのセラピーなんだ。自分の感情を理解するのに役立つんだよ。どんな曲になるかは考えずに、ただただ浮かんできたものを書いた。そして、たった1週間で、10年分の作品を、僕のもっとも深い闇の想いと入れ替えたんだ」と語った。

2022年にエドは、私生活でショッキングなできごとが重なってしまったという。「1ヶ月の間に、妊娠中の妻が出産後まで治療することはできない腫瘍があると告げられた。そして、兄弟同然の親友ジャマールが急死した。また、僕は自分の誠実さとソングライターとしてのキャリアを守るために法廷に立つことになった。僕は恐怖、うつ病、不安のスパイラルにおちいっていたんだ。溺れているような、水面下に頭を突っ込んでいるような、上を向いているのに空気を吸いに行くことができないような、そんな気分だった」と、精神的に参ってしまったことを明かした。

自身の芸術性において、起きたことを理解することについてエドは「アーティストとして、自分が今どこにいて、どのように自分を表現する必要があるのかを正確に表していない作品群を世に送り出すことは、信頼に足るとは思えなかった。このアルバムは、まさにそれを表現したものなんだ。僕の魂の扉を開いてくれた。僕は初めて、人々が気に入るようなアルバムを作ろうとしたのではなく、大人になってから自分が置かれている状況に正直で、真実味のあるものを出したんだ。これは去年の2月の日記であり、それを理解するための僕の方法なんだ。これが『サブトラクト』なんだ」と、アルバムに込めた想いを明かした。

エドの新アルバム「サブトラクト」は、5月5日リリース。