◆逃げたいぐらい神経を削ぎ落とされ……それでも観たくなる

 これまでも、「途中退席者続出!」なんて謳われる映画を何作か観ましたが「本当に?」と疑ってしまうほど平気なものばかりでした。だけど、私にとってはこの映画こそがそれだったんです。グロ描写はそこまでキツイものではなかったけれど、何度も逃げてしまいたいぐらい神経を削ぎ落とされ、ギリギリのところで観させられている感覚でした。

 私がここまでやられた理由に“私が女性だから”があると思います。とにかく出てくる男性みんな気持ちが悪い。本来、人の体って神秘的で美しいものだと思うのですが、ここまでその対極を描ききっていることがすごい! 女性への冒涜、そして男性への冒涜すら感じました。