カミラ王妃と、故エリザベス女王(2018年) Photo: David Fisher/Shutterstockカミラ王妃と、故エリザベス女王(2018年) Photo: David Fisher/Shutterstock

カミラ王妃に、「クイーン(女王)」の称号が与えられる可能性が浮上している。

昨年9月、エリザベス女王が死去したことにより即位したチャールズ国王。その妻カミラ妃には、生前のエリザベス女王の遺志により「クイーン・コンソート(王妃)」の称号が授けられた。

この称号が、今年5月6日に執り行われるチャールズ国王の戴冠式にて変更される可能性があるという。Daily Mail紙が報じている。

なお、カミラ妃は2005年にチャールズ皇太子(当時)と結婚。元妻である故ダイアナ皇太子妃に配慮して、コーンウォール公爵「夫人」と呼ばれていた。

そのため、チャールズ国王が即位した後も、その称号は「国王夫人」になるのではないかとされてきたが、2022年2月、エリザベス女王が声明を発表し、その称号が「王妃」になることを正式に国民に示した。

当時エリザベス女王は、「時が満ち、私の息子チャールズが王になったとき、みなさまは彼とその妻に、私にくださったものと同じ支援を与えてくださると思います。そしてそのときが訪れれば、カミラが自ら忠実な奉仕を続けるよう、『クイーン・コンソート(王妃)』と呼ばれることを心より願っています」と発表していた。

ところが先週、カミラ王妃の慈善事業の名称が「Duchess of Cornwall's Reading Room(コーンウォール公爵夫人の読書部屋)」から「Queen’s Reading Room(女王の読書部屋)」に変更されたのだ。

ある関係者は変更の経緯について、「イギリス王室内で、『クイーン・コンソート』は混乱を招く可能性があり、時期が来ればカミラ妃は『クイーン(女王)』として知られる方がシンプルなのではないかという意見がある」と語っている。