東京都の都営地下鉄は、三田線に「子育て応援スペース」を設置した。これにより都営地下鉄全4路線に「子育て応援スペース」が設置されたことを記念し、絵本の読み聞かせイベントを実施する。詳しい情報を紹介しよう。

三田線に「子育て応援スペース」を設置


都営地下鉄は、2月26日(日)より、三田線に「子育て応援スペース」を設置して運行している。


小さな子ども連れの利用者にも安心して気兼ねなく電車を利用してもらえるよう、これまで大江戸線、新宿線、浅草線に「子育て応援スペース」を設置してきたが、今回三田線に設置されたことにより、都営地下鉄全4路線に「子育て応援スペース」が設置されたことになる。


設置場所は、三田線8両編成のうち3号車及び6号車のフリースペース。三田線で最初に登場する「子育て応援スペース」のデザインは、ミッフィーなどのキャラクターで有名なディック・ブルーナ氏のイラストでインクルーシブに配慮し、車いすに乗った女の子「ロッテ」、片耳が垂れているお友達「ダーン」が登場する絵本を題材としたデザインで装飾されている。


また、「子育て応援スペース」の運行時刻は、現在、乗車当日に東京都交通局ホームページで確認することができるが、2月28日(火)から都営交通アプリで、「子育て応援スペース」の列車走行位置を表示する機能が新たに追加される。運行時刻は、車両整備等の関係から日々異なるので、利用する日に確認しよう。

なお、「子育て応援スペース」は、小さな子ども連れの利用者だけでなく、お年寄りや車いすを利用している人など、誰でも乗車できるスペースとなっている。

都営地下鉄は、この取組みを通じて、引き続き、社会全体で子育てを応援する気運の醸成に寄与していくという。

絵本の読み聞かせイベントを開催


また、都営地下鉄は、今回全4路線で「子育て応援スペース」を導入した記念として、3月25日(土)に、東京都交通局馬込車両検修場の浅草線5500形の「子育て応援スペース」で、絵本の読み聞かせイベントを実施する。

所要時間は1時間程度で、午前の部が10:00から受付、10:30から開始。午後の部は13:00から受付、13:30から開始となる。

読み聞かせに使用される作品は、『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館書店)『だるまちゃんとかみなりちゃん』(福音館書店)『ぐるんぱのようちえん』(福音館書店)など。絵本を読むのは、出版文化産業振興財団が主催する養成講座の修了生である、JPIC読書アドバイザーだ。


「子育て応援スペース」内では、自由に写真撮影をすることができる。さらに、参加者には都営交通オリジナルグッズもプレゼントされる。また、会場入口付近にはベビーカー置き場や授乳室が用意されているので、必要な人は利用しよう。

参加の募集人数は、小さな子ども連れの人で1組2~3名まで、各回20組ずつ参加できる。参加申込は、応募フォームにて3月5日(日)まで受付中。応募者多数の場合は抽選となる。参加者の結果発表は、3月14日(火)に応募の際の登録メールアドレスに通知される。

また、会場内の安全には十分配慮されているが、車庫においては一部足場の悪い場所がある。参加に当たり不安のある人は、事前に問い合わせ先に相談を。参加の際は、会場内に駐車スペースがないため、公共交通機関を利用して参加しよう。

なお、当日は報道関係の取材及び写真撮影が入ることがあるため、このイベントへの参加をもってそのことへの同意とみなされる。このほかの詳細は、応募フォームに記載の注意事項や応募規約にて確認を。

■東京都交通局馬込車両検修場
住所:大田区南馬込6-38-1

応募フォーム:https://questant.jp/q/toeikotsu-event

都営地下鉄の取り組みに、今後も注目していこう!

(yukari)