しかし、櫻坂にとってこの曲は特別な曲になりそうな予感が漂っている。

「櫻坂の前身の欅坂46は、お姉さんグループの乃木坂46にも引けを取らない人気グループでしたが、絶対エースだった平手友梨奈がグループを離れ、メンバーにスキャンダルが相次ぎ、活動が一時は停滞。グループ名を変えて再出発する前代未聞の展開を辿りましたが、その荒療治の成果がここに来て現れてきた感があります。

 欅坂時代のシングルはシリアスな面ばかりが強調され、センターも固定されていたため、画一的なイメージで捉えられがちでしたが、櫻坂にグループ名が変わり、田村保乃や守屋麗奈のようなほんわかとした子がセンターをやるようになって、いい意味で普通のアイドルグループになりました。

 昨年は乃木坂と日向坂が紅白に選ばれる中、櫻坂だけが落選する屈辱を味わいましたが、売り上げ枚数では乃木坂や日向坂、さらにほかの出場歌手にもまったく遜色なく、『桜月』の曲調や歌詞のイメージは紅白の舞台でも映えそうです。センターの守屋麗奈は現在バラエティでも引っ張りだこで、グループ名を浸透させる立場としてはぴったり。まだ2023年は始まったばかりですが、今年は雪辱を果たす年になりそうです」(エンタメ誌記者)

 今年は紅白で3グループ揃い踏みとなるか。