妊娠中のママの食事には何かと制限が付き物!妊娠中は食べたり飲んだりを「してはいけないもの」と「量の調整が必要なもの」もありますので、注意をしつつ飲食を楽しみましょう。また、赤ちゃんの成長段階に応じて、避けたい食品も少しずつ変わります。妊娠時期別に食事の注意点についてもご紹介しますので、是非最後までご覧くださいね。
妊娠を機に食事の内容や栄養バランスを見直す方も少なくないのでは?妊娠中、お腹の中の赤ちゃんはママから栄養をもらいながら成長するので、バランスの良い食生活を心掛けることが大切です*
一方でバランスの良さにだけ気にかけておけば良いのか?と聞かれるとそうではなく、妊娠中のママの食事には何かと制限が付き物!妊娠中は食べたり飲んだりを「してはいけないもの」と「量の調整が必要なもの」もありますので、注意をしつつ飲食を楽しみましょう◎
また、赤ちゃんの成長段階に応じて、避けたい食品も少しずつ変わりますので、正しい知識を身に付けておくと安心です。今妊娠中の方はもちろんですが、これから妊娠を考えられている方も是非ご覧くださいね!
妊婦さんNGの食材
- 生魚
- 生肉
- 生卵
- 加熱していない貝類
- 明太子
- 魚介類の寿司
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
妊娠前の身体であれば食べても問題のない【生もの】も妊娠中は細心の注意を払う必要があります。と言いますのも、非妊娠時の身体は、ある程度ウイルスや細菌に打ち勝つための免疫がありますが、妊娠中においてはこの免疫力が著しく低下してしまう方もいらっしゃいます*
特に、妊娠中は「リステリア菌」という食中毒菌に感染しやすいと言われており、感染すると流産・早産・死産など、赤ちゃんの命に係わる病気を引き起こすリスクがあります。また、生に近い食材であるユッケなど肉類、洗浄が不十分な生野菜・果物などには「トキソプラズマ」という寄生虫がいる場合も考えられます。
妊娠中に、このトキソプラズマが体内に入ると、確率的には低いものの赤ちゃんに感染し、流産や死産、また新生児の重篤な障害になる恐れがありますので、食べるのは避けておいた方が安心です。お肉やお野菜を食べる場合は、しっかりと加熱してから食べるよう気を付けましょう◎
妊婦さんNGの飲料
- ビール
- 日本酒
- 焼酎
- ワイン
- カクテル
嗜好品でもあるお酒ですが、妊娠中もお酒を飲み続けると、赤ちゃんの発育に大きく影響を及ぼします。また、妊娠中に全くお酒を飲まない方と飲み続けた方とでは、後者の方が障害をもった赤ちゃんが生まれる可能性が高くなりますので、気を付けましょう◎
最近では、「アルコール0.00%」「ノンアルコール」と表示されたお酒などの販売もありますが、こちらはどうなのでしょうか?確かにアルコールは含まれてはいないものの、アルコール無しでも美味しく飲めるように多くの添加物が含まれている商品もあるため、あまりおすすめはできません!どうしても飲みたい場合は、コップ一杯程度にとどめるなど、たくさん飲みすぎないように気を付けましょう*
見落としがちなポイントとしては、お酒が使われたスイーツ類です!アルコールをたっぷりと含んだぼんぼんチョコレートはもちろんNGですが、その他にも洋酒を使ったケーキやクッキーなども避けておいた方が良いでしょう。スイーツを買う際は、是非購入前に一度「原材料」を確認し、お酒が使われていないか確認してから買うように癖付けましょう^^
妊婦さんが量を制限したい食材
妊婦さんNGの食材を学んだところで、次は妊婦さんが食べるのを控えた方が良い食材や量を制限した方が良い食材についてもご紹介します*
今からご紹介する食材については、「絶対にNG」ではないので、量を守って正しく栄養摂取に繋げていただければと思います!
1:水銀を多く含む魚類
- 金目鯛
- まぐろ類(インドマグロ・本マグロ、メバチマグロ)
- かじき類(メカジキ、マカジキ)
魚は良質なたんぱく質源であるため、妊娠中に積極的に食べたい食材のひとつです。しかし、なかには体のなかに水銀を貯めやすい魚類もおり、一度に大量に食べるとお腹の中の赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性もあります。
このようなことを防ぐために、1週間に1回、1切(80g程度)を目安に食事に取り入れることをおすすめします。また、鮭や鯵、サバなど、水銀を含まない魚類を積極的に食べるのも良いですね◎
2:ビタミンAを多く含む食べ物
- レバー
- ほたるいか
- うなぎ
- のり
ビタミンAは、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素でありながら、妊娠中(特に妊娠三か月以内)に過剰摂取してしまうと、先天奇形のリスクが高まるということが報告されています。
上記食材の中でも特にレバーやうなぎはビタミンAを多く含む食材なので、食べすぎにはご注意くださいね!どうしても食べたい場合は、レバーは一串程度、うなぎであれば蒲焼一人前程度を1週間に1回程度の頻度で食べましょう。この時期は、サプリメントなどによるビタミンAの過剰摂取にもご注意を*
3:辛い食材
- キムチ
- タバスコ
- スパイス
ホルモンバランスが大きく変化する妊娠中は、身体がデリケートになってしまう方も多くいらっしゃいます。なかでも、食欲不振や胸やけ、下痢・便秘など胃腸に関するトラブルは付き物*悪化すると食事がまともに取れなくなってしまう可能性も考えられますので、これら症状には気を付けましょう。
こういったトラブルを避けるためにも、辛い物は避けた方がGOOD!キムチやタバスコ、スパイスなど、胃に負担が掛かるものは極力食べる機会を減らし、どうしても食べたい時は自身の「体調が良い日」に食べるよう心掛けてくださいね!
4:加工肉・インスタント食品
- ハム
- ソーセージ
- カップラーメン
塩分が多く含まれている加工肉やインスタント食品は食べすぎると高血圧症の原因になります。もちろん他の食材との兼ね合いにもよりますが、週3回以上、これら食材を摂取するのは塩分の取り過ぎです◎
もし妊娠中に重篤な高血圧症になってしまうと、ママ自身の血液の巡りが悪くなった結果、赤ちゃんに充分な栄養や酸素が行き渡らず、胎児発育不全を起こすリスクが高まります。こうなると普通の赤ちゃんよりも体重が少ない赤ちゃん(低出生体重児)が生まれる場合もありますので、注意が必要です。
5:海藻
- 昆布
- わかめ
- ひじき
- ところてん
ヨウ素やヒ素を含む食材である海藻類も取りすぎには気を付けましょう。特に昆布はヨウ素が多く含まれており、過剰摂取を続けると赤ちゃんの甲状腺機能低下に繋がります*
諸外国に比べ、元々海藻類の摂取頻度が高い日本人は、妊娠中にあえて海藻類を摂取しようと意識する必要はありません!むしろ毎日摂取することが過剰摂取に繋がりますので、気を付けましょう!