同事件では90代女性が殺害されるなど死者も出ていることから、事件を茶化そうとする岩井の態度に「亡くなった被害者もいるのに不謹慎すぎる」「『ルフィ逮捕』という文言だけを面白がってはしゃぐなんて行動が中学生レベル」など、批判の的となった。

 テレビ番組などでも活躍する紀藤正樹弁護士もSNSで、岩井に批判が殺到したとのニュースを取り上げながら、「私はマスコミ人がよく使う『ネタ』と言う言葉が嫌いです。被害者は『ネタ』ではなく生身の人間です。被害者にすら『もっとよいネタないですか』と迫る記者もいます。そうした発想が配慮不足を生む温床だと思います」と苦言を呈した。

 その一方で、タレントの大竹まことは10日、ゲスト出演したTOKYO MXの『バラいろダンディ』でこの件について意見を求められ、「恐れずに言えば、どんな芸人もウケたいと思います。ウケるためなら何でもやってみようと思います。それが大スベりすることもあります。今の世の中で芸人の話す範囲が狭まる中で、尖った尾根の上で喋っている状態なわけ。一つ間違えれば落ちる。そのリスクは大きいんだけど、芸人さんはそれでも面白いことを言いたい。岩井の気持ちはちょっと分かるね」とフォローするなど、議論を呼んだ。

 岩井の発言から2週間以上が過ぎ、騒動もすっかり沈静化したかのようにも思えるが、局内ではいまだに火種はくすぶり続けているという。フジテレビの別の番組のスタッフは声を潜めてこう明かす。