リリー=ローズ・デップリリー=ローズ・デップ

リリー=ローズ・デップが「i-D」誌の表紙を飾り、トップレス姿を披露。インタビューでは、自身の半生を振り返った。

現在、モデル、女優として活躍するリリー=ローズ・デップは、同誌のインタビューに応じ、「インポスター症候群」に悩まされていることや、「ネポ・ベビー(2世セレブ)」と呼ばれることについて率直な思いを語った。

★リリー=ローズ・デップが表紙を飾った「i-D」の写真はこちら★

「インポスター症候群」とは、自分の成功がまるで他人をだましたことによって得られたものであるかのように感じてしまう心理のこと。

女優ヴァネッサ・パラディと俳優ジョニー・デップという、超大物カップルの間に生まれたリリー=ローズは、若くしてA級セレブの仲間入りをしたことで、その成功は自分の能力によるものではないのではないかという悩みを抱えるようになった。

それでも、「選ばれたのなら、選ばれたなりの理由があるはず」だと考え、それを信念としてチャレンジするようになったという。

また同時に、現場で味わう恐怖を味方にするようになった。「『すごく緊張する。ためされている気がする。うまくできるかな』って思う気持ちが、よりやる気にさせてくれる」と語ったリリー=ローズは、「これ以上の燃料ってないと思っているわ。一生懸命やらないとって気持ちになるの」と続けた。

そんなリリー=ローズは、今年末に放送がスタートするドラマ「The Idol(原題)」で主人公を演じる。ミュージシャンのザ・ウィークエンドがプロデューサーをつとめる注目作だが、モデルだったリリー=ローズがいきなりこのような大役を任されることには世間からの反発もあった。

リリー=ローズはかねてより、「ネポ・ベビー」と呼ばれることに反論しているが、今回のインタビューでも、「両親は、自分を普通の子供と同じように育てようとした」と語っている。

それでも、自分の特権については理解しているとしたリリー=ローズは、「私の子供時代が、他のみんなのものと同じように見えていないということは、常に意識してる。でも同時に、その世界が私の知っているすべてだから、その中でなんとか自分が安心できる場所を見つけようとしてきたの」とセレブの子として育つ苦悩を告白した。

そのうえでリリー=ローズは、「私はラッキーなことに、『普通』を重んじる人たち、『実生活』を重んじる人たちに囲まれて生きてきた。それが私にとって、この世界に存在し、狂わないでいる唯一の方法だったの」と付け加えた。