モデルのテイラー・スチュワート
あるモデルの女性が、ニューヨーク・ファッション・ウィークでの不当な扱いを告発している。
今年2月10日(金)から15日(水)にかけて開催された世界4大コレクションの1つ「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」。さまざまなファッションブランドが最新コレクションの発表を行う中、複数のショーに参加した女性モデルが、「まったく報酬をもらえなかった」と訴えている。
このたび、The Post紙のインタビューに応じたモデルのテイラー・スチュワート(25)は、ニューヨーク・ファッション・ウィークで7つのショーに出演したものの「一銭ももらえなかった」と暴露。さらにショーに関わったヘアメイクやスタイリスト、イベントスタッフもみんな「報酬をもらっていない」と明かした。
このような扱いについて「『最低』という言葉以外みつからない」と語ったテイラー・スチュワートは、「私自身も含めて、マジメに、一生けん命に仕事に取り組んでいる人々が、ただ利用されるのを見るのは耐えられない」と怒りをあらわにしている。
そんなテイラーは、ファッションウィークの3日目に自らのTikTokアカウントに4本の動画を投稿。「New York Fashion Week is a scam(ニューヨーク・ファッション・ウィークは詐欺)」というタイトルがつけられたこの動画にて、テイラーは仲介業者が「今後の活躍につながるから」という誘い文句で人材を集めていると訴えた。
動画の中で「彼らは、『君のキャリアを後押ししてくれる。ここからコネをつくれるよ』なんて言ってくる。でも、それは真実ではない」と語ったテイラーは、「ある女の子は、ヘアスタイルの写真を提供したのに、名前がクレジットされることさえなかった。彼女は言っていたわ。『何も得られなかった。その場所に行くのにたくさんのお金を費やしただけ』と」と、実際に被害にあった女性の体験を共有した。
この動画は現時点で、すでに7万5000回以上再生されている。なお、ニューヨーク・ファッション・ウィークの運営側は、現時点でこの告発についてコメントしていない。