シム・リウ Photo: Chelsea Lauren/Shutterstock
シム・リウが、今年のNBAセレブリティ・オールスター・ゲーム中に起こったあるできごとについて言及している。
2月17日(金)、米ユタ州ソルトレイクシティのジョン・M・ハンツマンセンターで、各界の著名人らが集結しバスケットボールで対決する「NBAセレブリティ・オールスター・ゲーム」が開催された。
元NBAのスター選手のほか、ミュージシャンやインフルエンサー、実業家らも参加。この中には、マーベルのヒット映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で主演をつとめた中国系カナダ人俳優シム・リウの姿もあった。
会場がざわつく事態が発生したのは試合中のことだった。会場内の「有名人そっくりさんカメラ」が、シムのそっくりさんとして1人の観客を映し出したのだ。
会場内の大型ビジョンに映し出されたのは、メガネをかけた少しふっくらとした体格のアジア人男性。シムとは明らかに似ていない。
この男性がシムのそっくりさんとして映し出されるやいなや、ネットは大炎上。アジア人差別を指摘する声が相次いだ。
あるユーザーが「人々がなんのためらいもなくアジア人差別をする姿には本当に嫌気がさす。この観客はシム・リウに全然似ていない」とコメントすると、「アジア人が全て同じ見た目なわけではない」「この人が会場内で最初に見つけたアジア人だっただけだろ」と賛同する声があがっている。
そしてこれらの声に、ついにシム本人が反応。1人のユーザーが投稿した「そっくりさんカメラ」のスクリーンショットとともに、「ぼくはすばらしい時間を過ごしたが、これはクールとは言えないな」とコメントを添えた。その後シムは、「運営組織とチーム全員がすばらしかった。カメラに映った彼もゴージャスだ。ぼくらはただ、似ていないだけだ」とフォローしている。
なお、NBA側はこの件に対し、現時点ではとくにコメントしていない。