エリザベス女王へのトリビュート
ーーエリーさんは、去年の12月21日にカバー曲「Fields Of Gold」のミュージック・ビデオを公開されました。エリーさんは2016年にウェストミンスター寺院で行われた英連邦記念日(Commonwealth Day)のセレモニーでこの曲をパフォーマンスしました。MVの中でもエリザベス女王の戴冠式の映像が収められていますが、女王死去を受け、トリビュートの思いを込めて公開したのでしょうか?
英連邦記念日にこの曲をエリザベス女王とロイヤルファミリーの前でパフォーマンスしたことは、私の人生の中でももっとも光栄なことの一つです。私のキャリアにおいても特別な瞬間の一つで、小さい頃は、自分がいつか女王の前でパフォーマンスし、女王に会う日が来るなんて想像もつかなかった。昨年、女王がお亡くなりになられて、女王の人生を讃える意味でこのカバーをリリースしたいと思ったの。人々からもいい反応をもらえて良かったわ。
新アルバム「Higher Than Heaven」は、パンデミック中&妊娠中に制作していた!
ーーエリーさんは、3月24日に新アルバム「Higher Than Heaven」をリリースされます。自身5枚目となるこのアルバムはどのような作品になっていますか?
「Higher Than Heaven」は、これまでもよりダンス・ポップなアルバムになっているのよ。アルバムのほとんどの曲をロックダウンの時期に書き、そして、そのとき私は妊娠中だったからそのリアリティーが反映されていると思う。これから母親になる気持ちや、みんなと同じようにパンデミックで隔離しているときの孤独な気持ちを表現していて、そういった状況で書いた曲であるからこそ、ハッピーで高揚感があり、ダンサブルなポップに仕上がったと思う。こういった状況では誰もバラードやスローな音楽を作ろうと思っていなかった。パンデミックを経て、プロデューサー、ミュージシャンたちが再集結し、楽しい音楽を作ろうと思ったの。
ーーパンデミックで気持ちが沈んでいる人々を元気づけたいという思いも込められていたのでしょうか?
そうね。私はいつも私の音楽を聴いてくれる人々のことを意識しながら、楽しい音楽を届けたいと思って曲を書いています。今回の作品でも人々によろこびを与え、もっと幸せに、ポジティブになってほしいという思いを込めたの。人々をよりよい気分にさせたいというのが私の性格で、それが音楽に反映されていると思うわ。
ーー今回のアルバムを制作する上で、その過程の中で思い出に残っているエピソードはありますか?
今回のアルバム作りでよかった点は、ダンスソングで、クリアなコーラス、クリアなプレコーラス、気持ちが高揚するような音楽だから、自分たちの気持ちもかき立てられて、制作全体を通してとてもポジティブな気持ちで取り組めて、自然にできあがっていったことね。パンデミックを経験し、妊娠が発覚するというこれまでにない新しい状況の中で、魔法が起きたように曲が仕上がっていったの。個人的に元カレがどうとかそういった感情的なものや、特定の人に向けては書いたりせず、プロセス全体をとても楽しむことができたわ。
ーーリードシングルの「Easy Lover feat Big Sean」を聴いて、よりパワーアップしているように感じました。ミュージック・ビデオも衣装やダンスがとてもユニークでインパクトがありました。この曲とミュージック・ビデオに込めた思いを教えていただけますか?
ミュージック・ビデオでは、異なる個性を探るということを目的に制作しました。ジェンダー、どんな時代の枠をも超えた自由を表現しています。シルク・シティとの「New Love」でも、自分ではない違うキャラクターを演じるのがとても楽しくて、もっと探求したいと思って今回もそうしたの。「Easy Lover」はブルガリアで撮影して、とても楽しい経験で、前よりも演じることに自信がついたわ。