【台湾ニューシネマ】エドワード・ヤン監督のおすすめ名作!

台湾好きなら観てほしい おすすめの台湾映画17選【最新2022年】
(画像= unsplash.com/photos/J39X2xX_8CQ、『Lovely』より引用)

台湾が誇る名監督と言えば、エドワード・ヤン監督ではないでしょうか。2007年に病気により亡くなっていますが、彼が残した作品は今でも人気が高く若い人にも受け継がれています。

エドワード・ヤン監督の作品から台湾映画に触れるのも良いでしょう。おすすめ作品について紹介します!

①『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

1991年の映画作品です。この映画は、男子中学生が女子中学生を殺害した事件を参考に制作されました。なぜ、少年はこのような事件を起こしてしまったのかなど、少年の心を探っているかのような内容です。

この映画は、世界で多くの賞を受賞しています。内容だけ聞くと、どこか怖い映画のように思ってしまいますが、少年の純粋な気持ちや社会に対する不満を映す美しい映画だと絶賛をうけました。

台湾の時代背景なども見ることができるため、台湾映画の魅力を知りたい人におすすめしたい作品です。

②『台北ストーリー』

1985年に制作された映画で、主演をした女優ツァイ・チンは、後にエドワード・ヤン監督と結婚したことでも知られていますね。

『台北ストーリー』は、幼馴染の男女の話です。キャリアウーマンで人生が思い通りに進んでいた女性は、ある日突然職を失います。一方、彼女の幼馴染である男性はかつては野球でビッグになる素質がありながらも今は家業を継いでいました。

女性は職を失ったことから、アメリカに行くことを男性に提案するものの、二人の運命が思いもよらぬ方向に動き始めます。何より、映像の美しさが評価されている映画でもあります。

③『ヤンヤン 夏の想い出』

2000年に放映された映画であり、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した映画でもあります。エドワード・ヤンの作品を観るなら外せない映画でしょう。

台北で両親、姉、祖母と暮らすヤンヤンと家族の物語です。祖母の看病疲れをする母親の苦悩、自分の恋愛に精一杯な姉、昔の恋人と再会した父親の気持ちなどが描かれています。

生きることや死ぬこと、そして家族や人への愛情を描いた作品でもあり、誰もが共感できる部分があるのではないでしょうか。まだ幼いヤンヤンの視点で描かれ、純粋で美しい作品だと言われています。

【台湾ニューシネマ】ツァイ・ミンリャン監督のおすすめ作品!

台湾好きなら観てほしい おすすめの台湾映画17選【最新2022年】
(画像= unsplash.com/photos/2uwFEAGUm6E、『Lovely』より引用)

これまで多くの作品で様々な賞を受賞したことがあるツァイ・ミンリャン監督。台湾映画に触れるならば、避けては通れない監督の1人でしょう。それでは、おすすめ作品を紹介します。

①『愛情萬歳』

ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品です。高級マンションの一室に集まっている3人の男女が抱える孤独について描かれています。

普通の毎日の暮らしの中にある、誰もが感じる可能性がある孤独の瞬間に触れることができる映画で、見ているうちに、様々なことを考えさせられるでしょう。

②『ふたつの時、ふたりの時間』

台北で時計の路上販売を行う男性と、これからパリに行くという女性の話です。男性は、パリに行く女性を近くに感じていたいために街中の時計をパリ時間にしていきます。

女性が近くにいない孤独を男性は抱えていたのです。しかし、女性もパリで言葉も通じないことから孤独を感じていたのです。男女の孤独をメインに描かれた素敵な作品ですよ。

③『Hole』

1998年放映の映画で、ミュージカルの要素ももつ映画です。同じマンションに住んでいる男女の暮らし、青春要素などが含まれています。

ゴキブリ病が蔓延していたマンションで、水漏れのために空いてしまった穴。それがきっかけで結ばれる絆が物語を作り出していきます。

④『楽日』

ヴェネツィア国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した作品です。昔は客席が人で埋め尽くされていたのに、閉館する日はは人はまばらにしかいない。そんな古い映画館の最後の日を描いています。

映画好きのかたにはぜひ見ていただきたい映画です。心に灯るような優しさを感じることができ、気づいたら夢中になってしまう人も多いでしょう。

⑤『河』

ベルリン国際映画祭で審査員グランプリを受賞した作品です。ある日、映画スタッフをしている彼女に言われて撮影現場に訪れた男性は、死体役に選ばれます。その死体というのが河に浮かぶ死体でした。

その後、女性と一晩一緒にいたのですが、首が曲がってしまうという病気にかかります。病院に行くも治らず、痛々しい姿も現しています。人間の孤独や痛み、そして癒しなどを描き、心に響く作品です。