『金田一少年の事件簿』シリーズや『99.9-刑事専門弁護士-』シリーズ(TBS系)の木村ひさし氏が演出に関わっており、シリアスなストーリーとコメディ要素のバランスも見どころ。ギャグセンスさえ肌に合えば、中毒性の高い作品ともいえるだろう。

 また、木村氏が過去に手がけた作品のパロディも目立ち、第5話ではなにわ男子・道枝駿佑主演『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)ふうのBGMがかかる中、同ドラマに七瀬美雪役で出演していた上白石演じる水木が「謎はすべて解けた」「犯人はこの中にいる!」と主人公・金田一一のように話し始めるシーンが話題に。

 さらに第6話では、過去に母を殺された歌川涼牙(小越勇輝)が「信濃一家」の組長・当麻秀和(鈴木一真)に対して、「これ、瀬文って人から」と茶色い紙袋を手渡すシーンが登場。

 この袋は、戸田恵梨香と加瀬亮がダブル主演を務めた『SPEC』シリーズ(TBS系)で、加瀬演じる瀬文焚流がカバン代わりに持ち歩いていた紙袋に酷似しており、“当麻”という苗字も戸田演じる当麻紗綾を連想させることから、勘のいい視聴者から「SPECファンにはたまらんドラマだわー」「当麻って名前が気になってたけど、瀬文、紙袋ってきたら、もうSPECじゃん」と歓喜の声が続出した。ちなみに、この回の演出を手掛けた日髙貴士氏は、『SPEC』で助監督を務めていた人物だ。