ペン・バッジリーと、「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」 Photo: Startraks Photo/Shutterstock, @netflix / Instagram
ペン・バッジリーが、大きな話題となったネットフリックスのあのドラマを批判している。
俳優のペン・バッジリーといえば、ネットフリックスの大ヒットサイコスリラードラマ「YOU ー君がすべてー」で、愛する人のためなら殺人もいとわない猟奇的なストーカー、ジョーを演じていることで知られている。
このように作品内で、みごとなサイコパスを演じているペンだが、実在する連続殺人鬼を美化し、ポップに描くような演出をするあの作品には、納得がいかないようだ。
このたび、「Entertainment Tonight」のインタビューに応じたペンは、昨年ネットフリックスで公開されたドラマ「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」に言及。その内容を非難した。
「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」は、十数年間で17人を殺害したアメリカ犯罪史に残る連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーの生き様に迫る物語だ。
インタビューの中でペンは、自身が演じたジョーは、作品内で「あえて魅力的に」描かれていると強調。
「ぼくらの番組では、視聴者がジョーに恋をするように描かれているんだ」と語ったペンは、ジョーのような連続殺人犯に魅了されてしまうような人たちに対し、「その内面を見なければいけない」と呼びかけた。
また、ジェフリー・ダーマーのような実在する殺人鬼に視聴者が同様の感情を抱いてしまうことについて「ネットフリックスに責任がある」と語ったペンは、殺人鬼の人生が美化されることは「おかしい」と訴えている。
なお、「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」をめぐっては、被害者遺族たちから「制作前の段階でなんの相談もなかった」として批判の的となっていた。