つまりコンカフェとは、イメクラとキャバクラを掛け合わせたようなお店ということかな? ……という疑問が浮かぶ。しかし、コンカフェは隣に座って接待するキャバクラとは違い、「あくまでも飲食を提供する中でのお客さんとのコミュニケーション」(カズさん)のため、キャバクラのような風俗営業法の許可は必要ないそう。そのため営業時間の縛りもなく、稼げるようだ。違法にならないギリギリのゾーンを狙っているようにも見える。

 キャバクラとの違いは、キャストに同伴やアフター業務がない点も挙げられる。代わりに、ほとんどのコンカフェには「チェキ」や「ライブ」のサービスがあるそうで、チェキ1枚1,000円、ライブ1曲1,000円ほどで、10~50%のバックがキャストに入る仕組みだそうだ。

 もともとアイドル願望があったというヒヨリさんは、「チェキにメッセージ書いているときは、ちょっとしたアイドル気分になれる」「私が歌ったり踊ったりするとお客さんがペンライト振ってくれるので、アイドルになりたい願望をそれで実現できる」「普通の同年代の女の子とは違うんだなって気持ちになれる」と楽しんでいる様子。マイさんも太客を掴み、「高校生で最高月収40万円」を稼ぐなど、地下アイドル以上の収入を得ているようだった。コンカフェとは、客にとっては安く女の子と飲める脱法キャバクラであり、キャストにとっては“なんちゃってアイドルごっこ”ができる場なのかもしれない。