“貴婦人”の愛称で親しまれるワイキキ最古のホテル
1901年にワイキキ初のホテルとしてオープン。ワイキキの一等地に建ち、1935年にスタートしたラジオ番組「ハワイ・コールズ」の実況中継が、ホテルの中庭から行われたことで有名だ。波の音と共にハワイの音楽を届けたこのラジオ番組でアメリカ本土にハワイブームが巻き起こり、ヴィクトリア調の白く高貴な佇まいのホテルは「ワイキキのファーストレディ(貴婦人)」の愛称で全米中に知れ渡った。
急増した宿泊客に対応するため、1952年に隣接するダイヤモンドヘッド側に「サーフライダー・ホテル」を開業。その後も客室や施設を増やし、2007年には名称も新たに「モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパ」としてリニューアルオープン。現在では42のスイートルームを含めた全客室数が791となり、プール、レストラン、ビーチ・バーなども充実したラグジュアリーホテルとして人気を誇っている。
リノベーションで美しさに磨きをかけた快適な客室
ホテルの建物はアメリカの歴史的建造物に登録されているメイン棟の「バニヤン・ウィング」を中心に、全面改装されて間もない「ダイヤモンド・ウィング」と「タワー・ウィング」の3棟からなり、創業当時のクラシカルな雰囲気を残しながらも近代的な設備を備えている。
雲の上の寝心地をテーマにホテルが独自開発した「ヘブンリーベッド」が全室に配された客室は、古き良き時代を彷彿とさせる落ち着いた内装で統一された「ヒストリック・バニヤン・ルーム」、海とダイヤモンドヘッドの眺望が秀逸な「ダイヤモンド・オーシャンフロント」など、さまざまなタイプが揃っているのも特徴だ。バニヤン・ウィングの2階にはホテルの歴史に関する展示品を飾った「ヒストリカル・ルーム」があり、創業当時の写真や品物にふれ、かつての姿を知ることができる。
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