ハリソン・フォードハリソン・フォード

新作映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の脚本で、あるセリフが大幅カットされていたことが明らかになった。

世界的大ヒットを打ち出した、アドベンチャー映画の金字塔『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が、6月30日(金)に日米同時公開される。

今回、主演を務める俳優のハリソン・フォード(80)が、The Hollywood Reporterのインタビューに応じ、最新作の中では「古いジョーク」を出していないことを明らかにした。

ジョーンズ』は、1981年に第1作『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』が公開され、世界的大ヒットを飛ばし、映画史に残る名作の一つとなった。そしてシリーズとして、『魔宮の伝説』『最後の聖戦』『クリスタル・スカルの王国』の計4作が公開され、今年公開される『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、じつに15年ぶりの新作となる。

とても歴史のある『インディ・ジョーンズ』シリーズだが、THRのインタビューの中でハリソンは「脚本にはたくさんの古いジョークがあったんだ。我々はそれらをすべて取り除いたんだ」と告白した。

ハリソンは、自分の老いを語るのではなく、それを実際に観客に見てもらいたいという。「ある状況で主人公が自分を観察して、『オレはここで何をしているんだ(What the f— am I doing in here?)』と言う瞬間があるんだ」と、Fワードを使ったセリフがあることを明かした。

「でも、僕はいわゆる『ストーリーを語る』ということがキライなんだ。観客がストーリーを体験できる状況を見たいのであって、ハイライトを指摘されて言いなりになるような状況を見たいのではない。語るよりも、その時代のジョークとなるような行動を作りたい」と、古いジョークをカットした理由を明かした。

また、映画の中で「若返り技術」が使われていることについてハリソンは、「僕は、今回それがどのように実現されたかを見るまでは、このアイデアが好きではなかったんだ。ルーカスフィルムと40年間一緒に仕事をしてきた中で、プリントされたものもされていないものも含めて、私のすべてのフィルムのフレームを持っている。僕がそのシーンを演じると、彼らはAIでフィルムの隅々まで調べ、同じアングルと光の中で僕を見つけるんだ。奇妙だけど、うまくいっているし、僕の顔になっている」と、若返り技術を受け入れている姿勢を見せた。