ビヨンセ Photo: Rob Latour/Shutterstockビヨンセ Photo: Rob Latour/Shutterstock

ビヨンセのグラミー賞受賞スピーチに登場した「ジョニーおじさん」はどんな人物だったのか。

2月5日(日)、米カリフォルニア州・ロサンゼルスにあるクリプト・ドットコム・アリーナで、世界最高峰の音楽の祭典「第65回グラミー賞授賞式」が開催された。

今回のグラミー賞で、「最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞(Renaissance)」、「最優秀R&Bソング賞(CUFF IT)」などを含む4つの賞を獲得し、キャリア通算で32のグラミーを受賞。彼女は歴史をぬりかえ、史上最多のグラミー受賞者となった。

そんな彼女が、受賞スピーチの中で、亡くなったおじ「ジョニーさん」に思いをはせた。

しかし、一部の人々は、この「ジョニーおじさん」がどんな人物かわからず、疑問をいだいたようだ。

今回ビヨンセが4部門を受賞したアルバム「Renaissance」は、ブラックカルチャーとクィア・カルチャーへの愛をつづった楽曲が多く収録されている。

ビヨンセが言及した「ジョニーおじさん」もLGBTQコミュニティの当事者であったことから、彼女の音楽づくりに大きな影響を与えたという。

今回、ビヨンセがスピーチの中で明かしたジョニーおじさんについて、彼女の母ティナ・ノウルズ=ローソンがSNSで詳細をつづっている。

昨年7月、ティナ・ノウルズ=ローソンは自身のインスタグラムにて、ジョニーについて長文で語った。

「ジョニーは私にとって、世界で一番近い人間だったの。切っても切れない関係で育った。彼はナニー、家政婦、デザイナー、ダンスパートナー、相談相手、そして親友として私のそばにいてくれた」とつづると、「彼といるとつねに笑いが絶えず、無条件に彼のことを信頼していた。彼が亡くなったとき、私の一部も彼と一緒に旅立ったような気がした。ソランジュ(ビヨンセの妹)とビヨンセは、彼を崇拝していたの。ジョニーは彼女たちの子育てを手伝ってくれていたから、そのユニークさや独特のセンスが彼女たちに影響したのね。彼がビヨンセのプロム用ドレスを作ったこともあった。昨夜、彼女が『Heated』という曲を最後までよく聞いてほしいと言っていて、初めて聴いたの。するとその部分にこのエピソードが含まれていて、涙が止まらなかったわ」と打ち明けた。