◆リエゾン-こどものこころ診療所-

最後に、発達障害という難しいテーマを描いている『リエゾン-こどものこころ診療所-』(テレビ朝日系、金曜夜11時15分~)をご紹介します。主演・山崎育三郎、ヒロイン・松本穂香、そして脚本は『Dr.コトー診療所』をはじめとするヒューマンドラマの名手・吉田紀子のタッグというだけでも、超豪華な本作。

『リエゾン-こどものこころ診療所-』
画像:テレビ朝日『リエゾン―こどものこころ診療所―』公式サイトより
舞台は、“こどものこころ診療所”=児童精神科です。自らも発達障害のASDである院長(山崎)と、同じくADHDの研修医(松本)のコンビが、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に向き合い、寄り添う姿を描いています。

一人ひとり症状が異なり、抱えている問題も多岐にわたる、発達障害という難しい題材。それを扱う本作にもすでにさまざまな意見が寄せられていますが、作り手の“優しい”熱量を感じているのは筆者だけではないはずです。何より俳優陣が子役を含め、懸命に役作りをし、丁寧に演じているのがよく分かります。

現実の苦しさや不自由さだけでなく、発達障害を抱えた子どもたちの可能性も描き、互いを認め支え合える希望も感じられる作品です。