NEWSといえば、ジャニーズの中でも屈指の激動の歴史を歩んできたグループとして知られる。2003年の結成当時は山下智久、小山慶一郎、増田貴久、加藤シゲアキ、手越祐也、草野博紀、森内貴寛(現在のONE OK ROCKのボーカル・Taka)、錦戸亮(関ジャニ∞と兼務)、内博貴の9人組だったが、わずか3年ほどの間に森内、内、草野が次々と脱退して6人組に。さらに、2011年に絶対的な中心メンバーだった山下がソロ活動に専念するため、錦戸は関ジャニ∞の活動に集中するために脱退。2020年には、山下に代わってエースとなっていた手越が脱退し、現在の小山、増田、加藤の3人体制となった。
ジャニーズにおいてメンバーが減ったグループは珍しくないが、9人から3人という激減ぶりは過去にも類を見ない。一口に結成20周年といっても、NEWSの場合はとてつもない紆余曲折があったのでメンバーやファンの感慨もひとしおだろう。
「小山や加藤にスキャンダルが持ち上がってグループの失速が危惧されたこともありましたが、最近はデビューから完全ノースキャンダルを貫いている増田がドラマやバラエティで大活躍。また、小山は大のキャンプ好きというキャラクターが浸透してアウトドア関連の仕事の需要が急上昇し、加藤は直木賞候補にもなった作家としての評価が高まり、昨年末に東洋紡の企業広告キャンペーンでオリジナルストーリーを書き下ろしたことも話題になりました。小山と加藤によるDIY系バラエティ番組『NEWSの全力!!メイキング』(TBS系)も手堅い人気を誇っています。3人それぞれが個性を生かして活躍しており、グループへの愛着も強いことから今後も安定した活動が見込めそうです」(ジャニーズに詳しい芸能記者)
その一方、ファンの間では「25周年の壁」を危惧する声もある。ジャニーズでは、25周年を超えても精力的な活動をしているグループがほとんどなく、25周年の前後は「鬼門」とされているのだ。実際、SMAPはちょうどデビュー25周年だった2016年末をもって解散し、V6も25周年を迎えてから1年後の2021年に解散した。TOKIOは現在も存続しているが、25周年を迎える前年の2018年に山口達也が不祥事で脱退し、2021年3月末をもってボーカルの長瀬智也がジャニーズを去ったことで音楽活動は実質停止となっている。