臨床医のジョーダン・ハワース臨床医のジョーダン・ハワース

消化器官の専門家が、家の中にある意外な「落とし穴」を指摘している。

臨床医のジョーダン・ハワースが先日、一本の動画をTikTokに公開。掃除を徹底しキレイにしている家庭でも、じつは細菌が増殖しているかもしれないという家庭用品を10個紹介した。

なお、2015年の研究では、家の中に9,000種類以上の微生物、バクテリア、カビが眠っていることが実証されている。

ジョーダン・ハワースは動画の中で、「一度でも病気にかかると、過敏性腸症候群のような腸の健康問題が一生続くことになります」と、その危険性を指摘している。

ハワースが紹介した「細菌の温床になっている家庭用品」は以下の通り。

・靴

検査した靴の45%に、大腸炎を引き起こす可能性のある細菌がひそんでいることが確認された。ハワースは「お気に入りの靴が新品だろうが使い古しだろうが、玄関では靴を脱ぎなさい」と忠告している。

・電子レンジ

加熱した食品から漏れた液体が、大腸菌やサルモネラ菌を含んでいる可能性があるという。ハワースは電子レンジ使用後に中が汚れたら、すぐに拭き取るよう呼びかけている。

・ふきん

ふきんを「家庭内で最も汚染されているもののひとつ」と表現したハワースはその対処法として「15分間の煮沸消毒」を推奨している。

・コーヒーマシーン

バクテリアやカビの温床になっていると指摘されたコーヒーマシーン。ハワースは使用後に「お酢」を使って洗い流し、水は毎度入れ替えるようにとアドバイスしている。

・まな板

肉の細菌が野菜類にうつらないようにするため、どの家庭でも最低2枚は必要だと述べたハワース。また、米国食品安全検査局によると、まな板の隙間に細菌が潜んでいることがあるので、あまりすり減らないうちに捨てるのがベストだという。

・冷蔵庫

食品を適切に保存するためにも、冷蔵庫は月に1度は徹底的に掃除すると良いそうだ。

・バスタオル

同じタオルを何度も使うのは衛生的には大まちがい。また、手洗い用とシャワー用に別々のタオルを用意するべきだという。

・スイッチ、ドアノブ類

スイッチ部分は電流が流れておりあたたかいことから、雑菌が増殖しやすい。またドアノブも、清潔と言えない手で何度も触れているにもかかわらず、掃除の際に見落としがちな場所だ。

・TVリモコン

一般家庭のテレビのリモコンには、トイレの便座の最大20倍もの細菌が付着しているという調査結果がある。

・ペット

犬や猫が自分や他の動物のお尻に顔を突っ込むことはよく知られた習性だ。そんな犬や猫が口をつけたおもちゃ、食器、食べ物には細菌が多く付着していると考えてまちがいない。