前編でもそうだったが、とにかく今回のランキングは「TikTok発」「SNS発」という楽曲が例年にも増して多い印象。数字に裏打ちされた瞬間最大風速の曲は短期で消費される傾向にあるが、それを良しとしているところがアーティスト側にもあるような気がする。

 そしていしわたりの1位は、水曜日のカンパネラ「エジソン」だった。前編では、シンガーソングライター・佐藤千亜妃が5位に、音楽プロデューサー・蔦谷好位置は9位に選出した楽曲である。つまり、「エジソン」の3人被り! これはもう、初見でビビッときたし、確実に癖になる楽曲だ。

 新生水カンは、ボーカル交代がうまくいった稀有な例。2代目ボーカリスト・詩羽みたいな子を、本当によく見つけてきたと思う。

 あと、前編で2人の選者が「エジソン」をランクインさせた影響か? その後、各音楽番組が水カンを取り上げる機会は明らかに増えた気がするのだ。間違いなく、今が売り出しのタイミング。ここにきて水曜日のカンパネラ、再ブレイクだ。