作り帯を使って浴衣の着付けを簡単にしてみませんか?今回は、誰でも簡単に浴衣を着られる、便利な作り帯についてたっぷりご紹介します。詳しい作り帯の締め方や、かわいいアレンジアイデアについても合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

【基本】浴衣の作り帯の締め方

①胴に巻く

浴衣の着付けって実は簡単!『作り帯』の締め方&かわいいアレンジ5選!
(画像=『BELCY』より引用)

浴衣を羽織ったら、まずは結び帯の腰に巻く部分を腰に巻き付けます。胸のすぐ下あたりに巻くのが綺麗に着付けるポイントです。紐が付いている帯の場合には、紐が下側になるように巻きます。腰に2周巻いたら紐をしっかり蝶々結びにし、帯の中に紐を隠します。マジックテープタイプの場合は、腰に巻くだけで帯が安定します。

腰に巻く帯の端は、前や後ろではなく、脇のあたりに来るようにすると目立ちません。帯の端が見えると、結び帯であることがバレやすくなります。1本の帯で締めたように見せるには、帯の端が目立たないように横に持ってくるようにしましょう。

②結び部分を差し込む

浴衣の着付けって実は簡単!『作り帯』の締め方&かわいいアレンジ5選!
(画像=Photo by Takayuki Suzuki、BELCYより引用)

結び帯の結びの部分には、U字の針金が付いています。腰に巻く帯を巻き終えたら、背中側に結び部分の針金を差し込みます。結び部分がまっすぐになるように差し込んだら、付いている紐を前でしっかりと蝶々結びにし、帯の中に紐を隠します。これが基本的な結び帯のつけ方です。

作り帯の締め方

腰に巻く部分を、胸の下部分に2重に巻きます。

付属の紐を蝶々結びにし、巻いた帯の中に入れ込んで隠します。

結び部分を、腰に巻いた帯の背中側にまっすぐに差し込みます。

結び部分の付属の紐を前で蝶々結びにし、巻いた帯に隠します。

【綺麗に見せるコツ】浴衣の作り帯の締め方

①腰に巻く帯の端の位置

浴衣の着付けって実は簡単!『作り帯』の締め方&かわいいアレンジ5選!
(画像=Photo by 、BELCYより引用)

結び帯の腰に巻く帯の端は、できるだけ目立たない脇の位置に持ってきましょう。真正面や背中に帯の端がくるとどうしても端が目立ってしまい、せっかくかわいい着付けをしていても、結び帯であることがバレやすくなってしまいます。浴衣には長い袖があるため、脇の位置が最も目立ちません。

通常の帯は、腰に巻いた帯をそのまま背中側でリボン型等に結びます。そのため、もちろん帯の端が腰に見えるということはあり得ません。しかし結び帯の場合は、腰に巻く帯と後ろの結び部分が別々になっているため、腰にも帯の端ができてしまいます。

腰の帯の端があるのが分かると、作り帯や結び帯であることが明白になってしまいます。最も目立たない脇の位置に帯の端が来るように、必ず調整しましょう。

②紐が見えないように!

浴衣の着付けって実は簡単!『作り帯』の締め方&かわいいアレンジ5選!
(画像=『BELCY』より引用)

作り帯には、腰に巻く帯にも後ろに差し込む結び部分にも、腰に縛って帯を固定させるための紐が付いています。この紐が見えてしまうと、せっかく綺麗に着付けをしても台無しになってしまいます。腰に巻く帯は、紐が下側に来るように腰に巻いて紐を蝶々結びにしたら、帯の下側から紐を帯に隠し込みます。

結び帯の紐は、背中にしっかり針金を差し込んだら前で蝶々結びにし、帯の上側から帯の中に隠し込みます。作り帯の紐は白いことが多く、濃い色の浴衣の場合は、紐が出ていると特に目立ってしまいます。浴衣の着付けが終わったら、最後に鏡で全身をチェックし、紐が帯からはみ出していないかを確認すると良いでしょう。

【アレンジ】浴衣の作り帯のかわいい締め方5選

①帯締め

着物の着付けには欠かせない、帯締めを使った作り帯のアレンジ例です。基本的には着物の着付けに使用し、浴衣の着付けにはなくても良い帯締めですが、帯締めは浴衣の着付けでもアクセサリーのようにポイントになります。

帯締めには様々な素材や色の紐があります。石などの飾りがついた帯締めもあるので、浴衣や作り帯に合わせて選んでみましょう。浴衣の着付け全体に上品さをプラスしてくれる、おすすめのアレンジ術です。

②飾り付きヘアゴム

腰に2重に巻いた帯の上1枚だけを、ヘアゴムでくくるアレンジ術です。飾り付きの帯締めを巻くのと同じように、アクセサリーのようでポイントになりますね。

くくった帯がリボンのような形になるので、帯の結び部分が見えない前から見ても、かわいい仕上がりになります。前から見えて目立つので、お気に入りの飾り付きのヘアゴムを使いましょう。

③コサージュ

作り帯の結び部分に、造花でできたコサージュを付けるアレンジ術です。コサージュは造花でできたもの以外にも、パールでできたコサージュ等を使っても綺麗です。付けるコサージュの色によって雰囲気が変わりますが、帯の結び部分に華やかさをプラスしてくれます。浴衣で目立ちたい時におすすめのアレンジ術です。

④兵児帯

作り帯で着付けた後に、さらに兵児帯を巻いて背中側で結ぶアレンジ術です。兵児帯は元々は男性向けの帯でしたが、今は子供の浴衣の帯として一般的に使われている柔らかい素材の帯です。柔らかいので簡単に結ぶことができますが、子供っぽい印象になるせいか、大人の女性が浴衣を着る際には単独ではあまり使われません。

しかし作り帯を締めた後にさらに兵児帯を追加するという使い方なら、決して子供っぽくはなりません。兵児帯は、作り帯の上側に巻いたら背中側で蝶々結びにし、前は腰に巻いた作り帯に2/3ほど入れ込んで、ちらっと見えるようにすると綺麗です。背中側に華やかさがプラスされ、かわいい仕上がりになります。

⑤コットン糸で自作

作り帯自体を自分で作るアレンジ術です。帯の生地は基本的には織物が使われますが、カジュアルな浴衣の帯であれば、織物にこだわる必要はありません。コットン製の糸で編んだ帯を、自分でリボンの形に整えて作り帯にするアイデアです。

コットン製の糸で編んだ布は柔らかいので、作り帯全てを同じ素材で作ると兵児帯のように子供っぽく見える可能性があります。腰に巻く部分の帯は通常の織物の作り帯を使用し、結び部分だけを柔らかい生地にするのと、幼くなりすぎずかわいい仕上がりになります。

作り帯を自分で作ってみたら、浴衣も作ってみたくなってしまったという人もいるでしょう。実は浴衣も、ミシンや手縫いで作ることができます。洋裁とは少し異なる和裁なので、初めて浴衣を作るのには少し勇気が要りますね。