◆宝塚ファンの声は…

週刊文春
『週刊文春』2023年1月19日号
 ファンの多くも演出家のセクハラは否定しないが、今回の記事には嫌悪感をあらわにしている。

「パワハラは絶対いけません。でも厳しい指導があったにせよ、記事は悪意を持って誇張しているように感じます。組長さんも一緒になっていじめたという点も引っかかります。組をまとめる役割の組長が、トップ娘役のメンタルを壊すようなことをするでしょうか。下手したら公演に影響が出る可能性だってあります。

 組長・副組長は人望と懐の深さがないと務まらないと思いますし、ましてや寿つかささんは組長に就任してから14年にもなるのでとても違和感があります」(30代女性ファン)

◆50代、20代ファンの思いも…

「宙組は下級生たちののびのびとした舞台の様子や、各千秋楽での退団者たちとのトークからは、日常のギスギスを隠しているようには思えません」(50代女性ファン)

「記事で団も否定していましたし、真風さんも後日、舞台で否定していました。宝塚歌劇団は閉じられた世界だし、情報統制されていると分かった上でファンなので、夢を見たいだけなんですよ。その思いを壊されたことでみんな怒っているんだと思います」(20代女性)

 SNSでは感情的な書き込みが散見されるが、今回、取材したファンはみな冷静でロジカルだ。しかし、こうした記事が出ることでトップが萎縮し、後輩を指導できなくなってしまうかもしれない。