オジー・オズボーン photo : London Entertainment/Shutterstock
元ロックバンド「ブラック・サバス」のフロントマンであり、ソロアーティストのオジー・オズボーン(74)が、ツアーから引退し、今後予定されていた公演も中止すると発表した。
オジー・オズボーンは1月31日、インスタグラムにて声明を発表。オジーは冒頭で「これはおそらく、私のファンと共有しなければならない最もむずかしいことの1つだ。みなさん知っているかもしれないが、私は4年前の今月に大きな事故に遭い、背骨を損傷した」と前置きをした。
「治療の間、僕の唯一の目的はステージに戻ることだった」と続けたオジー。「僕の歌声は問題ない。しかし、3度の手術、幹細胞治療、終わりのない理学療法、そして最近では画期的なサイバニクス(HAL)治療の後、僕の身体はまだ弱っている」と、治療を続けているが改善していないことを明かした。
さらに「みなさんがこれまでずっと辛抱強くチケットを持ち続けてくれたことは、正直言って恐縮しています。しかし今度のヨーロッパ&英国ツアーの日程は、僕が移動に耐えられないことがわかってきたこともあり、肉体的に無理だと思うようになりました。ファンを失望させるという事実は、それはもう僕を苦しめます」と、今後の公演を中止する理由を述べた。
「僕のツアーの日々がこのような形で終わるとは想像もしていなかった」と書き、ツアーからの引退を表明したオジー。「僕のチームは現在、僕が街から街へ、国から国へと移動しなくても、パフォーマンスを行えるアイデアを考えている」と明かした。
オジーは最後に、「家族・・・バンド・・・クルー・・・長年の友人『ジューダス・プリースト』、そしてもちろん、限りない献身、忠誠、サポート、そして夢にも思わなかった人生を私に与えてくれたファンのみなさんに感謝したいです。みんな愛しているよ・・・チケットの払い戻しは、購入した場所でできます」と、感謝の言葉で締めくくった。
この引退発表に長年の熱いファンは「オジーは不死身で、永遠に生きるとみんな思っていた。そして今でも心の中ではそう思ってる。敬意を表します、オジー。すべてをありがとう」「オジー、あなたは何十年もファンに音楽とライブを与え続けてくれた。今は自分を大切にしてください。健康をお祈りします」などと書き込んでいる。
ブラック・サバスは1970年2月13日金曜日に自費レコーディングによるアルバム「BLACK SABBATH(邦題:『黒い安息日』)」でデビュー。オジーは1978年に同バンドを脱退しソロ活動をするが、1997年には19年ぶりにバンドに復帰。その後バンドは音楽フェスのヘッドライナーをつとめるなどし、長年活躍を続けた。そして2017年、ブラック・サバスは約50年に渡る活動の幕を閉じた。
その後は再びソロアーティストとして活動。2020年1月にはパーキンソン病を患っていることを告白した。