ミスター・ビーストと参加者ミスター・ビーストと参加者

人気YouTuberのミスター・ビーストが、1000人もの盲目者、弱視者の白内障手術を支援し話題となっている。

1月28日(土)、1億3000万人のチャンネル登録者数をほこる人気YouTuberのミスター・ビーストがYouTubeに投稿したのは、盲目、もしくは弱視を抱えながらも、十分な治療を受ける余裕がない1000人もの人々に、自らが費用を負担して白内障手術を受けてもらうという動画だ。

「目が見えない1000人の人たちが最初に見るもの」と題されたこの動画は、投稿から約半日で3200万回再生を記録している。

この動画では、手術を受けた人々のビフォーアフターが取り上げられており、術後はっきりと見えるようになった世界に感激する人々の表情が視聴者の胸を打つ。

なお、ミスター・ビーストは手術を受けさせる以外にも、今回支援した盲目者や弱視者に現金を寄付したり、贈り物を手渡したりしている。

動画の中で40人の患者の手術を担当したフロリダ州のジェフ・レヴェンソン医師は、これまで20年にわたって、健康保険に加入していない白内障を抱える人々に無償で手術を行ってきた。

彼はCNNの取材に対し、自らが受けた白内障手術の経験が、現在の慈善活動につながっていると明かしている。

「私自身、手術を受けてから数日、数週間経って、世界がとてもあざやかで美しく、かがやかしいということにおどろかされたのです」と語ったジェフ・レヴェンソン医師は、「しかし、世界には白内障によって目が見えないにもかかわらず、十分な治療を受けることできない人が2億人近くいるかもしれないという事実にもショックを受けました」と付け加えている。

レヴェンソン医師は今回の動画について、「不必要な失明をなくすため、一致団結して努力することをうながすきっかけになれば」と述べている。