アミューズ、メイン、デザート!簡単に作れるフレンチプチコースレシピ

1月から2月はグッと寒さが厳しくなる季節。お休みの日は自宅でのんびり煮込み料理を作りながら、読書や映画鑑賞を楽しんでみてはいかがですか?

今回はご紹介するのは、のせるだけでOKの前菜、ことこと煮込むだけの豚肉の煮込み料理、そしてシンプルなクレープ、3つのレシピです。教えてくれるのは料理研究家の口尾麻美さんです。

 

チコリの苦味×ロックフォールの香りが◎!「roquefort et noix 〜ロックフォールとクルミのアミューズ〜」

【材料】(2〜3人分)

ロックフォール:30g

クルミ:20g

チコリ:4〜6枚

 

はちみつ:お好みで

 

【作り方】

1.チコリの葉を一枚ずつ剥がし、ロックフォールをのせます。

一枚ずつはがしたチコリの上に、ロックフォールを少量ずつのせていきます。

 

2.クルミをのせます。

砕いたクルミを[1]にのせます。

 

3.はちみつをかけます。

[2]を皿にのせ、お好みではちみつをたらしたら完成!

 

<POINT>

材料をチコリにのせていくだけの、とっても簡単な前菜レシピです。チコリをクラッカーに、はちみつをコンフィチュールに、クルミをフレッシュフルーツに、などアレンジも可能です。

5分で作れるのに、味も見栄えも素敵なレシピ。チコリならではの苦味と、ロックフォールの芳醇な香りが、白ワインにぴったりです。

「ポイントはフランス南部にあるロックフォール・シュール・スールゾン村でしか作ることができないブルーチーズ『ロックフォール』。この村にある洞窟で熟成された、羊乳のブルーチーズのみが『ロックフォール』と呼ばれます。この洞窟にしかない青カビによって熟成されていて、キリッとした味わいが魅力です。チーズ専門店やネット通販で購入できますが、もし手に入れることが難しければ、市販のブルーチーズでもOKです!」(口尾さん)。

 

シードルの名産地・ノルマンディーの郷土料理「Porc a la normande Côtes de porc à la normande〜豚肉のノルマンディ煮込み〜」

【材料】(3〜4人分)

豚肩ロースかたまり肉:400〜500g(3cm角に切る)

 

<A>

セロリ:1/4本

にんじん:1/3本

玉ねぎ:1/4個

 

白ワイン:50ml ※カルバドスやコニャックでもOK

 

マッシュルーム(半分に切る):6個

玉ねぎ(薄切り):1/2 個

バター:20g

シードル:750ml

 

塩:小さじ1

こしょう:適量

 

生クリーム:100ml

 

【作り方】

1.豚肉を切り、香味野菜に漬け込みます。

豚肉を3cm角に切り、乱切りにした<A>とシードルをボウルに入れ漬け込みます。30分〜1晩ほど漬け込みましょう。漬け込み時間は長い方が◎。

 

2.豚肉に小麦粉をまぶします。

豚肉を取り出し、軽く塩こしょう(分量外)をふり、小麦粉をまぶします。[1]の漬け液が残っていたら、後の工程で一緒に煮込みます。

 

3.豚肉と野菜を炒めます。

フライパンにバターを溶かし、[3]の肉を炒め、焼き色が付いたら、鍋に移します。同じフライパンで玉ねぎとマッシュルームも炒め、しんなりしてきたら、肉と同様に鍋に移します。

 

4.シードルを加え、煮ます。

[3]のフライパンにシードルを入れ、ひと煮立ちさせます。アルコールが飛んだら、鍋に注ぎ、[1]の漬け液、塩こしょうを加えて、弱火で45分ほど煮込みます。

 

5.生クリームを加え、仕上げます。

アクが出てきたら取り除きます。肉がやわらかくなったら、生クリームを加えて完成です。

「ぶどうが採れにくいノルマンディーでは、りんごのお酒シードルが作られ、よく飲まれます。もちろんシードルを使った料理も豊富で、これはそのひとつ。今回は豚肉で作りましたが、鶏もも肉や手羽元でもおいしく作れますよ」(口尾さん)。

バター、生クリーム、小麦粉を使ったフランスらしいレシピですが、シードルのおかげで見た目よりも、さっぱりとした口当たり。バゲットはもちろん、ライスを添えてもおいしそう!

 

“シンプル”の最上級!「crêpes beurre-sucre(ブール・エ・シュクル)〜クレープ〜」

【材料】(15枚分)

■生地
<A>

小麦粉:120g ※ふるっておく

ルール・ド・セル:ひとつまみ ※フランス産の天日塩。食塩でもOK

砂糖:45g

 

卵:3個

牛乳:300ml

溶かしバター:45g

 

■仕上げ

バター:適量

グラニュー糖:適量

 

【作り方】
1.生地を作ります。

ボウルに<A>を入れ、卵を1個ずつ加え混ぜます。

2.生地をねかせます。

[1]に人肌に温めた牛乳を入れ、混ぜます。ザルで濾(こ)したら溶かしバターを加え、ボウルにラップをして冷蔵庫で30分ほどねかします。

 

3.片面を焼きます。

フライパンを熱し、バターを薄く広げ、[2]の生地をお玉7〜8分目までを流し入れ、広げます。

 

4.もう片面を焼きます。

周りが剥がれてきて焼き色がついていたら、裏返し、さっと焼いてクッキングシートなどの上に置いておきます。

 

5.仕上げます。

再びフライパンにバター(分量外)を少々加え、[4]を1枚入れます。グラニュー糖を小さじ2くらいふりかけたら、三角形に折りたたんでできあがり。

フランスでは、街中にスタンドがあるほど、日常に溶け込んでいるクレープ。グラニュー糖&バターでシンプルに味わうのが定番です。レモン果汁を少し加えても、また違ったフレーバーで楽しむことができますよ。

「クレープ用のフランパンで作ると簡単なのですが、ご自宅なければ普通のフライパンでも大丈夫です。最初は誰でも1〜2枚は失敗するので安心してください(笑)。作り続けていくうちに、段々と安定してきますよ」(口尾さん)。

 

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