ミシェル・ヨーミシェル・ヨー PHOTO : Stewart Cook/Shutterstock

先日、第95回アカデミー賞授賞式のノミネートが発表され、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨーが、アカデミー賞主演女優賞の歴史的なノミネートに反応した。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、作品賞ほか、監督賞(ダニエルズ)、脚本賞(ダニエルズ)、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー)、編集賞、衣装デザイン賞、作曲賞、主題歌賞の最多10部門で11ノミネート。

今回初の主演女優賞ノミネートを果たしたミシェル・ヨーが受賞すれば、アジア系の俳優として初の主演賞の受賞となる

彼女はThe Hollywood Reporterとのインタビューで、アジア人が授賞式にあまり出ていないこと、そしてハリウッドがアジア人を認めることが地域社会にもたらす違いについて語った。

「長い時間がかかりました。でも、これは私以上のものだと思います。今現在、常に、常に、アジア人が私のところに歩いてきて、『あなたならできる、私たちのためにやってくれている』と言ってくれているんです。それは、「わかるよ。すごくわかるよ」と。私は40年間、映画界に身を置いています。しかし、同じ業界の人から認められたら、それはもうケーキの上のサクランボのようなもの。でも、なぜ映画を作り、自分のベイビーを世に送り出すかというと、物語を伝えたい、人々に理解してもらいたいからです。それが自分の文化であれ、ある種のとても切ない物語、もしくは重要な物語であれ、伝えてほしいからです」とコメントしたミシェル。さらに、これは自分だけの問題ではなく、多くの人が「私にも価値がある、私にも見られる必要がある」と言えるようになると語った。

今回、ミシェル・ヨーが受賞すれば、ハリウッドの“ゲームチェンジャー”になること間違いなしだ。

第95回アカデミー賞授賞式は、2023年3月12日(日本時間13日)に米ロサンゼルスのドルビーシアターで行われ、ホストは3回目の抜擢となるジミー・キンメルが務める。