「新校名は内外から候補を募集。決定の理由には『イノベーションには科学の発展が原動力になる』『親しみやすく覚えやすい』などがあげられましたが、両校とも歴史ある大学だけに、新設校のようなネーミングに違和感を覚えた人は多かったようです。確かに近年開校した大学や新設された学部は『国際』『文化』『科学』『環境』『情報』といった、熟語を組み合わせたものばかり。一方で、『東京○○大学』という新興大学が多数存在するのも事実です。
中でも、新校名への感想として非常に多く登場したのが『Fラン』という単語です。Fランとは最底辺の大学を表すネットスラング。予備校が偏差値がつけられない定員割れの大学を『ボーダーフリー(border free)』と記したことから、その頭文字を取って生まれた俗語ですが、東京科学大学という名前が発表されると、『Fラン感マジでやばすぎ』『名前だけFランやないか』といったコメントが殺到し、一時は『Fラン』という単語がTwitterトレンドにまで上がりました」(教育ジャーナリスト)
大学で大切なのは何をどれだけ学べるかであって、校名など二の次のはずだが、現実的に日本では、学校名の威力やイメージも大きい。そういう意味ではスタートから躓いた感がある「東京科学大学」だが、過去には“もう1つ上”の名前を付けた大学が、大学名でモメにモメた。