整理収納コンサルタントの須藤昌子です。「片付け=持ちモノを減らす」というと、モノにフォーカスをしてしまいがち。また片付ける際、「どうやって収めたらよいか?」と収納法を考える方は多いと思いますが、実は収納があるから、その中をモノで満たしたくなってしまうのです。今回は、しまい込む場所を無くした事で、自然にモノ数が絞れるという、異なる視点の実体験をご紹介します。
手放した家具①テレビ台
以前は「テレビを置くからテレビ台が必要」と、“それを持つのは当たり前”と考えて、テレビ台を設置。テレビ台には、引き出しがついているタイプのモノを使っていました。
通常は、テレビ台の収納だから、テレビやDVDなどを収納する方が多いのですが、我が家ではその引き出しに、文具や娘の使うモノなどを収納していました。
でも、ふと、「そこにしまわなくてはいけないモノ」ではないという事に気付き、文具の数を減らし、違う場所に収納することにしました。
しばらく、テレビ台の中の収納にモノを入れない暮らしをしてみましたが、全く支障はなかったです。
現在は、収納のあるテレビ台という形ではない状態にしたことで、不要なモノをため込まないリビングに変えることが出来ました。
手放した家具②電話台
電話を置くから電話台が必要。電話のそばには、メモ帳と文具が必要。そんな考えにとらわれて、電話を置くための収納を持っていました。
ですが電話は、必ず「電話台」と言われるものの上に置かなくても、他に最適な置き場所を作ることが出来ますし、電話を置くための家具の収納には、電話に関係するモノはほとんど収納されていないという事に気付きました。
それから手放すことを決め、お部屋の床が見える量が増えたために、狭い空間は広く感じられるようになりました。
最近は、固定電話を使用するよりもスマホなどを使用しての通話の方が多いこともあり、「電話台」としての家具を持つ必要もないかもしれないという事を改めて感じています。