かんざしを普段使いするために必要な考え方について、具体的にご紹介していきます。女性の象徴的なヘアアイテムでもあるかんざしですが、普段使いすることで、より一層魅力を感じることができます。洋服に合うヘアアレンジもご紹介していきます。
かんざしの普段使いを楽しもう
女性のヘアスタイルやヘアアレンジを彩っていく上で、かんざしの普段使いをおすすめすることができます。
かんざしは、パーティーや結婚式といった特別な機会で利用する女性も多いですが、普段着の中でも積極的に利用していくことで、より一層素敵なヘアアレンジを楽しむことができます。
着物や浴衣などを着用する場合はもちろんこと、洋服でもかんざしを利用していくことが最近のトレンドにもなっています。
ロングの髪を束ねたり、サイドでまとめてみたり、いろいろな使い方を楽しめるのがかんざしの魅力でもありますよね。
かんざしの簡単な普段使いを覚えることで、よりかんざしに対する愛着もわいていきますし、自分自身のヘアスタイルへのこだわりも強くなっていきます。
ぜひ、自分なりのかんざしの楽しみ方を見つけて、積極的に普段使いにチャレンジしていきましょう。
普段使いにも便利な簪の利用
かんざしは一本あれば、簡単に髪をまとめることができますし、オシャレな印象もアップさせていくことができます。
実際に、髪を後ろで束ねてお団子風のヘアアレンジを楽しむという女性も少なくありません。まず、髪を後ろでひとつにまとめて、二回ほどねじっていきます。その後、ねじった毛束の中央あたりににかんざしをさしていきます。
かんざしを横向きにして1回ほど巻きつけていきましょう。ロングの女性の場合は、2回巻きつけてあげても問題ありません。
横になっているかんざしを持ち上げて、10時の方向になるように調節していきます。最後にかんざしをひっくり返して頭皮に沿って差し込んでいくことで、簡単なかんざしアレンジを完成させることができます。
一度やり方を覚えてしまえば、簡単にかんざしを利用していくことができるので、まずは何回か繰り返して練習してみるのがおすすめです。
かんざしの種類は?
かんざしと一言で言ってもさまざまなタイプがあります。それぞれに呼び名があるのですが、今回は主によく見かけるタイプをご紹介します。
どれも見かけたことのあるものばかり!それだけかんざしが私たちの身近にあるということですね。
玉かんざし
一本、または二本の棒にひとつの飾り玉というシンプルなかんざしです。玉飾りの作りは種類が豊富で、トンボ玉や翡翠、珊瑚など質感も多様です。
今ではプラスチックでできたカジュアルなタイプのかんざしもあるので、洋服にも合わせやすくなっていますね。
バチ型かんざし
三味線のバチに似ていることから「バチ型」と呼ばれていますが、他にも銀杏の葉に似ていることから「銀杏型」、または「扇型」とも呼ばれています。
扇型の部分は、べっ甲や蒔絵風のものも多く、フォーマルシーンで活躍してくれるかんざしです。年代も問わず使えて、結婚式の留袖などにもよく似合いますね。
平打ちかんざし
玉かんざしと同じように、一本または二本の棒に薄い飾りが付いたものになります。飾りの形も豊富で、丸形の他にひし形や花形、透かし彫りなんかもありますね。
近年では和装の時の髪型もゴージャスになっていますので、使用するかんざしも髪型に負けないゴージャスなものが増えています。
平打ちかんざしはとても上品な使い方ができるので、シンプルにしっとりとした和装にもよく合います。
くし型かんざし
その名の通り、くしの形に飾りが付いたかんざしです。花嫁さんの印象も強いですよね。とても艶やかになり、そして日本の美をより表現してくれる形のかんざしではないでしょうか。
くし型かんざしは工芸品としてもよく見かけることが多いですね。蒔絵の美しいかんざしや螺鈿の華やかなかんざしが工芸店などで販売されています。とても伝統を感じられるかんざしですね。
花かんざし
「花かんざし」または「つまみ細工かんざし」とも呼ばれています。つまみ細工は最近ハンドメイド好きに人たちの間でもブームになっていますよね。
つまみ細工は、江戸時代からの伝統工芸です。丸みを帯びた『丸つまみ細工』と花先がシャープな『倹つまみ細工』がありますが、どちらも甲乙つけがたい人気ですね。
かんざしの長さはどれくらいが使いやすい?
かんざしによって棒部分の長さが違います。使いやすいかんざしの長さは、髪の毛の長さや髪質によって人それぞれとなります。
ショートやボブなら棒が短くてもまとまりますが、ミディアム~ロングの長さや毛量の多い人は棒が長くないとまとめきれませんよね。
また、髪を結んでから飾りとしてかんざしを挿し込むアレンジと、かんざしだけで髪をまとめる場合でも棒の長さが違ってくるでしょう。
ミディアム以上の髪の長さであれば、棒の長さは11㎝以上欲しいですね。