だが、同じことは何度やっても面白い。というか、何度もやるから面白い。繰り返しのなかで“おもしろ”は育つ。かといって、他の番組が扱いはじめたことはもう言及しない。今回の放送でいえば「いぐちんランド」にはもう触れない。
お笑いビオトープのなかで、『マルコポロリ!』が占めている一角は笑いが特殊な進化を遂げている。そこは確かに周囲より淀んでいるが、その淀みのなかでこそ息をする笑いもある。
先週から放送が始まった『ぽかぽか』(フジテレビ系)。ハライチの2人(岩井勇気、澤部佑)と神田愛花がMCの、平日お昼の帯番組である。
『笑っていいとも!』(同前)が終わって以来、この枠は試行錯誤が続いてきたと言えるかもしれない。曜日ごとにMCが変わっていた『バイキング』(同前)は、当初バラエティ色が強い形ではじまったものの、坂上忍の単独MCとなり、次第に時事問題を扱う番組へとシフトチェンジしていった。時事問題を扱うぶん、坂上をはじめとした出演者の言動や番組自体への批判は絶えなかった。『ポップUP!』(同前)は情報番組なのかバラエティ番組なのかどっちつかずの印象があり、どこまで予定通りなのかはわからないが9カ月で放送終了となった。そんななかでの、全編バラエティの『ぽかぽか』である。