2.悲しむことは愛すること

動物たちの命は、人間よりも短いことは頭ではわかっていても心が受け入れるのはとても難しいことです。それほどわが子との別れは信じたくない、信じがたい現実だからです。
もし他の人から「寿命なのだから別れが来ることをわかっていたでしょう」というような気持ちで受け入れを急かされてしまうと、心が壊れそうになってしまうかもしれません。

励ましや慰めの言葉を周囲に求めるより、グリーフを理解し共有できる人を見つけておくことがとても大切です。ペットは私たちにとって生きる上でとても重要な存在です。そのため、愛情の大きさだけグリーフは大きくて当然と受け入れ、グリーフを否定をしないようにしましょう。
自分の心を守りながら回復させていくのがグリーフの心理プロセス。大好きだったペットは離れていくことはなく、生前と同じようにあなたのそばにいるから安心してありのままの気持ちを伝えましょう。

グリーフの理解

オンリーワンのペットと生きた時間は 人生を支える永遠のお守り
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

ゆっくりとお別れをして「いっぱい愛していたこと」を伝えましょう。

3.ペットの尊厳を守るエンジェルケア

うちの子に似合う花の色、好きな食べ物、おもちゃを家族でたくさん話しながら飾ったり、気持ちを手紙にしたり、手形・鼻スタンプ。その子が好きだった場所に行く、大好きだった人に会う。亡くなってからもうちの子との時間は流れています。
人はいろいろな場面でグリーフに直面しますが、どんなときもそばで弱った心を癒してくれたペット。亡くなってからも彼らはグリーフを可愛い寝顔で癒してくれるのです。

十分にお別れの時間を

  • 「かわいいね」「いい子だよ」と褒めてあげましょう。
  • 涼しいお部屋で保冷剤を利用したり、凍らせたペットボトルを抱き枕にしても良いでしょう。
  • 「大好きだよ」「ありがとう」「会いたいよ」率直な気持ちを伝えましょう。
  • 頭や体を撫でてあげましょう。
オンリーワンのペットと生きた時間は 人生を支える永遠のお守り
(画像=オガちゃん、『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

自分のグリーフを話せる誰かを見つけておく

自分とわが子の心の絆をわかってくれる人はグリーフを決して否定せず、耳を傾け、共感してくれるでしょう。ペットが人の心を支えてくれるエネルギー源だとすると、ペットの死で生まれる大きな喪失感は避けられないからです。

ペットロスは病気ではないと認識する

ペットロスは自然な心の動きであり、誰もが体験するグリーフ。でもその強さや深さなど表現は個々に違い、ペットロスもオンリーワンなのです。

次回は、生前のペットロスのケアについてと、阿部先生のハッピーライフストーリーをご紹介します。


提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)

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