「休眠預金」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。長年使われていない口座に入っている預金のことで、そのお金は金融機関から別のところへ移され、公益活動のために使われます。

2023年度からは休眠預金の使い道が広がり、民間企業への出資も解禁される予定です。今回は、休眠預金にどのようなメリットやデメリットがあるのか、また、休眠預金を放置しておくとどうなるのか解説します。

休眠預金は民間公益活動に使われる

休眠預金とは、10年以上にわたって入金や出金などの取引がない口座に入っているお金のことです。このお金は、「休眠預金等活用法」にもとづいて民間の公益活動(子ども支援、生活困難者支援、地域活性化支援など)に使われます。

休眠預金の使い道は、これまで民間のNPO法人などの助成目的で主に使われてきました。しかし、2023年度からは公益性の高い事業を行うスタートアップ企業への出資も可能になり、資金調達が難しい企業が成長するきっかけになると期待されています。

ただ、休眠預金を抱えている本人にとっては「私が知らないうちに、私のお金がそんなところに使われているなんて」と驚きを感じるかもしれません。