新型コロナウイルスの新規感染者が減らない一方で、政府は今春にも感染法上の位置づけを「5類」に引き下げる検討に入っている。新型コロナウイルス感染症を季節性インフルエンザと同様の存在とすることで、日常が取り戻されつつあるなか、音楽業界でもコロナ前への回帰が進んでいる。

 ジャニーズ事務所は2022年11月に、コンサートにおける観客の「声出し」についてのガイドラインを改定。感染防止のためにコンサート中の声援は禁止されていたが、今後はマスク着用を条件に、声援や歌唱を解禁した。また、AKB48もこの春に声出しOKのコンサートを開催。アニメ系のコンサートや複数の音楽フェスでも、すでに声出しが解禁されている。

「ライブハウスレベルでは、結構前から声出しOKな現場も多かったのですが、昨年の秋くらいから、大手音楽事務所のアーティストのコンサートでも声出し解禁が増えています。乃木坂46やハロー!プロジェクトなど、声出しがNGの現場もまだありますが、会場での感染対策は徐々に緩和されており、解禁もそろそろでは」(音楽事務所関係者)