学生時代は小説や論文ばかりでほとんどビジネス書を読んだことがない……という人も多いのではないでしょうか。しかし社会に出てからは、ビジネス書を読むことでさまざまな知識や視野が広がり、ときには仕事がよりスムーズにこなせるようになるかもしれません。そこで今回は新社会人に向けて、4冊のビジネス書を紹介します。

1.『「仕事を面白くしたい」ときに読む本』

はじめこそ希望していた会社への就職が決まり大喜びで毎日出勤していたものの、時間が経つにつれて「やりがいが分からなくなってしまった」という人もいるかもしれません。

そんなときに役に立つのが本書『「仕事を面白くしたい」ときに読む本』です。なぜ入社直後は意気揚々としていたにもかかわらず、やりがいが分からなくなってしまうのでしょうか。

もちろんどうしても肌に合わない場合は転職を検討することも一つの手段です。ビジネス書を多数手掛けている著者の夏川賀央氏は本書で「知らぬ間に自分の心の中で壁を作ってしまい、それが原因で仕事に満足できなくなっているかもしれない」と説明しています。

自分の中に「心の中の壁」を発見できれば今後の進み方を考えることが期待できるでしょう。ただ行き詰まってしまった人にとっては「そもそも自分に壁があるかどうかすら分からない」といったことが大半です。そんな見えない壁を打ち破り、楽しく仕事をするための方法を本書は教えてくれます。

【商品情報】
著者:夏川賀央
出版:PHP研究所
価格:単行本1,320円(税込)

2.『入社1年目の教科書』

学生と社会人の違いはなんでしょうか?例えば学生時代は、学問を学ぶにあたって指定された教科書があるため教科書を読めば何をどのように勉強すればよいかが分かります。

しかし社会人になると、学生時代のような便利な教科書がありません。もちろん会社ごとに業務のマニュアルはあるかもしれませんが、マニュアルだけでは分からない社会人の常識も数多くあるでしょう。

そんな常識に戸惑い「仕事にどう取り組んだらよいか分からない」という不安を抱えている人にぜひ目を通してもらいたいのが『入社1年目の教科書』です。

この本、ライフネット生命の創業メンバーであり、会長まで務めた岩瀬大輔氏(現在会長職は退任)が手掛けました。岩瀬氏といえば名門・開成高校から東京大学法学部に進み、4年生のときには司法試験に合格。

外資系企業を渡り歩いた後に、ハーバード大学経営大学院に留学し、帰国後にライフネット生命を創業と輝かしい経歴の持ち主です。

本書には、岩瀬氏が実践してきた仕事に役立つ指針となるアイデアが50個掲載されています。「遅刻はするな」といった一般常識から「仕事は盗んで真似るもの」という働くコツまで目から鱗のアイデアに思わず納得してしまう人も多いでしょう。

【商品情報】
著者:岩瀬大輔
出版:ダイヤモンド社
価格:単行本1,572円(税込)/電子書籍1,138円(税込)

3.『入社1年目ビジネスマナーの教科書』

会社に就職すると業務の進め方は上司や先輩社員に教えてもらえるかもしれませんが、一般的にビジネスマナーは手取り足取り教えてもらえるものでもありません。そのため、暗黙の了解として知っているものとされることも多いですよね。

しかしビジネスマナーを勉強する機会はなかなかないものです。学生時代に大学の講義でビジネスマナーについて学んだ人はあまりいないのではないでしょうか。

もちろん組織が大きければ新入社員向けのマナー講習を行う会社もあるかもしれません。しかしマナー講習頼みではなく、自分から社会人としてのマナーを学習してみることも大切です。そんな人にとって『入社1年目ビジネスマナーの教科書』は心強い味方になってくれます。

本書はビジネスマナーの講師として企業、行政機関、医療機関、各種学校などで講演、研修、コンサルティングを行っている金森たかこ氏が著者。敬語の使い方や名刺交換の仕方、メールの書き方など、ビジネの現場で求められる実践的なマナーを解説しています。

さらに社会人になってからかかわることが多いのが冠婚葬祭です。なかなか教わる機会がない冠婚葬祭の基礎知識についても勉強ができるため、新社会人必携の1冊と言えるでしょう。

【商品情報】
著者:金森たかこ
出版:プレジデント社
価格:単行本1,320円(税込)/電子書籍1,188円(税込)