中央大学商学部の学生が、持続可能な社会の構築のために地域問題をビジネスの視点から解決しようと取り組む授業の一環で、提携先である山梨県小菅村の職人と共同で開発した「手形足形ブロックカレンダー」をECサイトにて販売開始した。
思い出を残して大切な人と共有できるように
中央大学商学部の学生たちは、コロナ禍で“手を触れ合わせる”という行為が難しくなったとき、これまで当たり前だった行動が実はとても重要なコミュニケーションツールであったことを痛感したという。また。同じ時期に生まれた赤ちゃんを離れて暮らすおじいちゃんおばあちゃんに会わせてあげられない家族が沢山いることも知った。
このような経験を通して生まれた「思い出を残して、それを大切な人と共有できるような商品を作りたい」という思いのもと、今だけの瞬間をシェアできる商品を作ることを決定した。
そして、日常に溶け込むもの、写真立てのようにただ飾るだけでなく、日々手で触れて身近に感じられるものにしたいという思いから、手形足形をレーザープリントしたブロックカレンダーというアイデアに至った。
写真立て付きブロックカレンダー×手形足形プレート
「手形足形ブロックカレンダー」は、小菅村の木材を使用した写真立て付きブロックカレンダーに、好きな位置に貼れる赤ちゃんの手形足形プレートを組み合わせた商品。
この商品のメインでもある手形足形のプレートは、レーザーでの彫刻を行っているので、スタンプで取った手形足形と違い、汚れたり、消えたりといった心配がない。また実寸サイズにこだわることで、触れた人が実際の子どもを想像できるような工夫を施している。手形足形を含め、ブロックカレンダーの数字、名前や生年月日をすべてレーザー彫刻することで、いつまでも使える製品にすることを実現した。
ブロックカレンダーは、月日と曜日の組み合わせを変えることによって半永久に使えるカレンダーだ。つまり、毎日日付を変えるためにカレンダーに触れることになり、その際に子どもや孫を想ってほしい、という思いも込められている。
多摩の清流の恩恵を受けて育った木
商品に使用している木は、山梨県小菅村の木。村の95%が森に覆われた小菅村では、その森林の3割にあたる1,630haが東京都の水源涵養林に指定されており、小菅村の木は東京の水をつかさどる木として100年以上も前から保護されている。そんな豊かな自然環境と源流の澄んだ川の中で育った木は、自然のままの風合いと柔らかな香りを楽しむことができる。