もう一組、ワタナベエンターテインメント所属2007年結成の【笑撃戦隊】も衝撃的でした。2010年には「M-1グランプリ」で準決勝まで勝ち進んだことで注目を浴び、2015年2017年にも準決勝まで勝ち進みました。尖っている芸人としても有名で、あえて改名して柴田アイスピックに変えたこともあり、また相方の野村さんはクズ芸人でありながらやしろ優の旦那としても存在感を表していた。ライブシーンでは有名で、芸人が好きな芸人にも名前が挙がる事が多い。
また今年は、解散をエンタメにしたてあげた芸人の登場により、それがフォーカスされた(ニュースになったりした)からかもしれません。
その例でいうとまずは、松竹芸能所属で1999年結成の【オジンオズボーン】の存在も大きいでしょう。「THE MANZAI」2012、2013と決勝に勝ち進んだオジンオズボーンが今年いっぱいで、解散すると公に報告した上で、今のところもYouTubeやテレビの活動をしています。
さらに、マセキ芸能社2016年結成の【赤もみじ】も漫才に定評があり、期待の若手芸人でした。解散に向けてツッコミの村田さんに内緒で隠し撮りをして、YouTubeなどで配信した事も、注目を集めました。
個人的には、女性ピン芸人で2005年から始めたトゥインクル・コーポレーション所属の【藤子】が引退を報告したのも、僕にとっては驚きとなりました。
また、エンタメにしないまでも、期待の若手コンビたちが続々と解散を発表しています。
NSC東京25期生大ライブ(養成所卒業ライブ)で優勝した、漫才技術の高い期待の吉本興業所属2019年結成の男性コンビ【ゴヤ】。ゴヤは今年、今までよりも評価がもっとも高くなり、「キングオブコント 2022」では準々決勝進出、「M-1グランプリ2022」では1回戦で2位に選ばれるも2回戦敗退。期待されていただけに悔しいところです。
次に2020年結成の女性コンビ【プレタポルテ】。こちらも今年、「女芸人No.1決定戦THE W2022」で準決勝まで勝ち進み、「M-1グランプリ2022」では3回戦まで進みました。独身女性の独特な漫才で笑いを起こし、今年の大きな飛躍からの期待での解散は悲しい思いをしたファンや同業者も多かったかと思います。
浅井企画所属の結成2013年、【ジャイアントジャイアン】は、自己完結型漫才ボケとツッコミを1人でするという新しい形を発明したコンビです。「M-1グランプリ」の準々決勝に過去3回勝ち残っており、「THE MANZAIプレマスターズ」や他の番組で見ることもあった実力派でした。12月に解散を公表しました。
アイドルのような見た目で華やかな漫才を披露し、ライブでも人気があった、SHUプロモーション所属2015年結成の女性コンビ【あいあいパーティー】も今年、解散でした。解散後、上田愛さんは「咲良愛」に改名しYouTube(ブリッヒー!News Channel)の活動などをされ、相方の丸井愛さんは元々趣味でもあった絵で、LINEスタンプを作る活動されています。
続いてライジング・アップ所属2016年に結成した【アンコウズ】。M-1グランプリ2020では2回戦で敗退でしたが、動画配信で凄く評判がよく、2021年には1回戦で1位通過しまた注目を浴びた中、2回戦で敗退した。アビコタツヤさんは料理のうまい芸人としても有名でテレビ出演経験あり、解散後も料理芸人として活動中。相方の辻本まるおさんは動画編集など裏方の仕事を忙しくやっているようです。
独特なボイスパーカッションを取り入れた漫才で「M-1グランプリ」は3回戦に2度進出し、2022年元旦の『ぐるぐるナインティナインおもしろ荘』(日本テレビ系)に出演した吉本興業所属(2016年に結成)の【衝撃デリバリー】も、これからという時だった今年4月30日に解散という流れになりました。