A. <多発性嚢胞腎について>
これは、腎臓に『液体を含んだ袋状の構造物=嚢胞』が幾つもある状態です。この病気は先天的なものであり、常染色体優性遺伝であるとされ、特にペルシャ系の猫で多く認められるものです。
(この病気にかかっている猫とその血族は去勢・避妊が推奨されています。)

この病気は、初期にはほとんど無症状ですが、嚢胞が進行性に大きくなっていくと腎臓が障害を受け、その機能が低下し、腎機能障害が生じる事になります。
このため、定期的に検査をお受けになり、かつ腎機能障害に対する治療をお受けになることをお勧め致します。

●日常生活上での注意点としては、以下のようなことがあります。

1) 常に新鮮なお水が自由にたくさん飲めるようにしてあげること。

※ 腎臓の機能が低下すると、体に老廃物が溜まりやすくなるため、できるだけ水を飲む事で腎臓の機能の低下を補う事が必要となります。

2) 蛋白質が多い食事(おやつ)や塩分の多い食事(おやつ)は避けるようにしましょう

※ 高蛋白食や塩分は腎臓に負担をかけることになります。

3) 排尿しやすい環境を作り、排尿状態を日々チェックしましょう。

※ 多発性腎嚢胞では、尿路感染が生じたり、血尿がみられたりすることがあります。このような場合、これ以上腎臓にダメージを与える事がないよう早期に対処していく必要があります。排尿を我慢したりすることのないよう、清潔なトイレを幾つか用意し、またいつもと違った排尿状態(回数が増えたり、1回量が減ったり、尿の色が変わったりなど)があればすぐに動物病院で診察を受けましょう。

4) 愛猫が病気と知ったとき、辛く苦しい気持ちになることがおありかもしれませんが、愛猫と過ごす時間を悲観的な事を考えてお過ごしになるのではなく、一緒にいる時間を愛猫ともども楽しんで過ごすよう色々工夫してみてください。

この病気は遺伝疾患ですが、見た目だけではわかりづらく、見落とされている事が多くあります。愛猫の親や兄弟が必ずしも同じ病気にかかっているわけではありませんが、もしも、可能であれば愛猫を入手した先・愛猫のご兄弟の飼主にもご連絡を入れておかれる事をお勧め致します。


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