そんな中、今年は秋あたりから、すでに「レコ大」受賞曲は、歌謡コーラスグループ・純烈の「君を奪い去りたい」とうわさされていたという。

「『レコ大』に大きな影響力を持つ、バーニングプロダクションの幹部が、純烈の大賞受賞をほのめかしていたというんです。純烈の所属事務所は、バーニングと昵懇の仲であることから、そうした流れになったのでしょう。ところが、同幹部は先頃から体調を崩しており、来年には業界の第一線から身を引くといわれるように。そうするうちに、音楽業界に流れていた『今年は純烈』というムードが、どんどんと薄まっていったそうです」(芸能プロ関係者)

 「レコ大」に情熱を注いでいたバーニング以外のプロダクションやレコード会社も、“大きな柱”となっていた同幹部が第一線を退きつつあることが影響してか、大賞受賞をめぐる駆け引きや交渉なども、ほぼ行われなくなったのだとか。

「現在では、今年の大賞受賞曲は、SEKAI NO OWARIの『Habit』と見られている。彼らはこうした業界のしがらみとは無縁のアーティストだけに、大賞受賞が実現すれば『レコ大が生まれ変わった』と言っても過言ではないかもしれません。そうなると、来年以降は『優秀作品賞』のノミネートからして、純粋に“音楽”のみで評価された作品がズラリと並ぶ可能性もある。例えば、一貫して『レコ大』と距離を置いてきたジャニーズ事務所所属アーティストの楽曲が、大賞を受賞する未来も考えられます」(同)

 密かに新時代を迎えつつある「レコ大」。まずは果たして本当に、SEKAI NO OWARIの「Habit」が大賞に選ばれるのかどうか、注目したい。