A. 胸線リンパ腫で、抗癌剤の治療をお受けになっておられるとのことですが、食欲があるのは幸いなことですね。

<必要カロリーを計算し、バランスの取れた食事を>

貧血の時には、バランスの取れたフードを病気の体にとって必要な分をしっかり食べることが何よりも重要です。このためには、かかりつけの動物病院のスタッフにご相談して、愛猫にとって必要なカロリーを計算されると良いでしょう。

愛猫が十分なカロリーを摂取しているのであれば、現在のお食事内容で必要な栄養素のバランスはとられていることと思います。

必要なカロリーを摂取していないようであれば、高カロリーで消化吸収の高いものにお食事を変えて見られると良いかもしれません。

肝臓がお悪いというのであれば、肝疾患用の処方食がいくつかありますので、主治医の先生にご相談して見られると良いかもしれません。

<貧血時の栄養補助食品>

おやつ、ではないのですが、血液を作り出すために必要なビタミンや鉄分を含んだ栄養補助食品があります。ペット用の鉄・ビタミンなどが多く含まれたものが動物病院で取り扱われていますので、かかりつけの動物病院で取り扱いがあるかどうかお聞きになってみてください。

<おやつ>

リンパ腫で抗癌剤治療をお受けになっているのであれば、体力をつけることが何よりも大切です。体力をつけるためには、バランスの取れた食事が必要となってきます。

一般に市販されている猫用おやつでは嗜好性が増しているかもしれませんが、栄養バランスを考えたときには、あまり食べさせないほうがお勧めです。

シニア用の別メーカーが出している『総合栄養食』と表示されているものをおやつ代わりに与えることの方が良いかもしれません。

どうしても普通のおやつを与えたい、愛猫が欲しがる、というのであれば、愛猫に必要なカロリーの5~10%程度を与えるようにしましょう。

しかし、抗癌剤治療中で、食欲が変動しているのであれば食事をコロコロ変えてしまうことによって、体調が悪い時に与えられた食餌に対して嫌な印象を持ってしまう事があり、かえって良いと思われる食事を食べなくなってしまう事があります。

このため抗癌剤治療中で体調が悪い時には、あまり食餌を変更しないほうが良いでしょう。


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