2022年にソロデビュー35周年を迎え、今年の『NHK紅白歌合戦』に出場することが決定している工藤静香。今年9月に既報の通り、娘でフルート奏者のCocomiとの共演も正式に発表され、「35周年SPメドレー『嵐の素顔』~『黄砂に吹かれて』」を披露する予定だ。
紅白でのこの母娘共演は、工藤からの強い要請だったと言われている。
「紅白出場歌手の選考は、毎年6月頃から行われます。同局の歌番組『SONGS』をメインで制作しているプロデューサーたちがチームを作り、さまざまな角度から歌手を選ぶ。基本的にはNHKへの貢献度と、話題性を重視して選考していく。工藤に関しては、デビュー35周年という記念イヤーだったことで、初期段階から選考リストに入っていたようです。また、工藤から出場の条件として、娘と共演させて欲しいと早い段階から打診もあり、NHKのほうでレコード会社と調整を進めていました」(民放関係者)
話題性があるとはいえ、工藤のわがままを丸呑みするようなNHKの姿勢に疑問は残るところ。その裏には、工藤をなんとしてでも出場させたかった、NHKの事情が絡んでいるという。
「今年は、TWICE、IVE、LE SSERAFIMと韓国のガールズグループからの出場者が多く、若者寄りの選考になった。大物歌手がもっと出場する予定でしたが、中森明菜と松田聖子が相次いで辞退を申し出たんです。演歌歌手も少ないなかで、工藤は“大物枠”でどうしても確保しておきたかった人材でした。さらに、今回の紅白の裏テーマに『NHKプラスの会員を伸ばす』という指令が幹部から出ている。このアプリは受信料を払っている人向けのサービスで、最近のテレビ業界が重要視している見逃し配信で見たくなるサプライズを多く仕掛けたいところなんです」(同上)
そんなNHKの台所事情も知った上で、娘をねじ込んだ工藤。そこには、したたかなプロデューサーとしての戦略もあったという。
「工藤は自分の記念イヤーも告知でき、さらにCocomiの売出しも兼ねてしまう敏腕ぶりを見せた。Cocomiは工藤の個人事務所で管理して、プロデューサーは母親が自ら務めている。12月23日放送の『ミュージック・ステーション ウルトラSUPEERLIVE 2022』(テレビ朝日系)でも母娘共演をしましたが、紅白を合わせたそのプロモーション効果はすさまじく、数億円規模のPR費が浮いたとも言われています。2023年にはCocomiをアーティストとして本格的に売り込む計画もあり、工藤としたら今回の紅白での共演は外すことができなかったようです」(スポーツ紙記者)
しかも、工藤は思っても見なかったサプライズも演出することになる。