会社員として働いているときは、収入をすべて使い切ってもすぐに生活は破綻しません。翌月まで待てば、また新たな収入を得られるためです。
しかし、老後は主な収入が年金に切り替わり、多くの場合収支が悪化します。年金で生活費を賄えない場合、自身の資産を切り崩さなければなりません。資産が少ないとすぐに枯渇してしまい、生活が破綻してしまう可能性があります。では、どんな人が老後破産しやすいのでしょうか。
老後破産につながるNG行為3選
貯蓄していない
老後破産を防ぐには、十分な貯蓄が必要です。しかし貯蓄しない限り、当然ですが資産は増えません。銀行預金や保険などを活用し、普段から少しずつでも貯蓄しておくようにしておきましょう。
【老後の生活費を貯める主な手段】
・銀行預金
・個人年金保険
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・つみたてNISA
老後に必要な資金を試算していない
老後のために用意すべき資金は、受給される年金額、持ち家か賃貸か、都会か田舎かなどそれぞれのシチュエーションにより異なります。ただし、マイホームの返済や子どもの教育費などもあり、老後資金を後回しにしている人が多い印象です。
自分が老後に必要になる資金を試算して、自分がいくら貯めないといけないのかをまず意識していきましょう。自分が受給できる予定の年金については、日本年金機構のねんきんネットで確認できます。
教育費にお金をかけすぎている
子どもの将来のために、「教育にはお金を惜しまない」と考えている親は多いかもしれません。しかし、教育費にお金をかけすぎると、自分たちの老後資金を準備できなくなります。老後破産を回避したいなら、教育費にも上限を設けることが大切です。
教育費にたくさんお金をかけても、将来子どもが幸せに過ごせるとは限りません。また、老後資金を貯められなければ、子どもに金銭的な負担をかけることになる恐れもあります。
「なるべく公立に進学してもらう」「塾や習い事は必要なものに絞る」など、子どもと話し合ったうえで、教育費を節約することを検討しましょう。