誰しも1度や2度は、場を盛り上げるために話を盛った経験があるだろう。それがテレビでも行われているということだが、“面白ければOK”という時代は、テレビの世界では終わりに近づきつつあるという。

「昨今、テレビ界はコンプラ遵守が絶対ですが、トークを盛ることに対してもその目は厳しくなっています。明らかに“作り”であるとわかる内容ならひとつのエンタメとしてアリですが、それがあやふやで、なおかつ本人が確信的に行っている場合、ウソだとバレたら炎上は間違いありません。実際、現場ではすでに、トークを盛りすぎてカットされている芸能人も少なくありませんよ。

 話を盛りたくなる気持ちはわかります。“若いタレントに芸能界を生き抜く方法を教える”というある番組で、売れっ子の女性タレントは、『用意していたオチで滑ったら、そこから先は作れ』と話していましたが、そういう罪のないウソがどれだけ許されるのかは、正直我々もよくわからない。問題の根っこには、安直なトークバラエティが多すぎることもあると思います」(同上)

 嘘偽りないが面白くない話を聞かされるぐらいなら、ウソでも面白いほうがいい?