新しい潮流となるのか。
元欅坂46の平手友梨奈が、HYBE JAPANが新たに立ち上げた株式会社NAECOの所属第一弾アーティストになることが21日に発表された。
HYBE JAPANは、BTSを始め、TOMORROW X TOGETHER、SEVENTEEN、LE SSERAFIM、NewJeansなどを抱える韓国の総合エンターテインメント企業・HYBEの日本支社。HYBEは昨年4月にアメリカのイサカ・ホールディングス(Ithaca Holdings)を買収したことで、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデ、ブラック・アイド・ピーズ、カーリー・レイ・ジェプセンといった世界的なアーティストの所属事務所も傘下に入れている。
「OCEAN」を逆から読ませた「NAECO(ネイコ)」はHYBE JAPANの新たなレーベルという位置づけ。HYBE JAPANの発表では平手の今後の活動について「日本を超えて、グローバルなステージに拡がる」としている。
この平手の“HYBE移籍”に思いもよらぬ反応が起こっているという。
「ティアラ(King & Princeのファン)たちが盛り上がっています。キンプリは来年5月22日をもって平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が脱退し、平野と神宮寺が同日をもってジャニーズ事務所も退所。岸が秋に退所予定としていますが、平野らのコメントには“海外で活躍できるグループを目指していたが、現状では無理と判断し、目標を失った”といった理由が語られていたため、脱退・退所後は海外進出を図るのではとの期待の声も多い。そして特に平野はダンススキルの高さも知られているため、HYBEやSMエンターテイメントといった韓国の事務所から再起を図るのではとの憶測も広がり、中でも元AKB48の宮脇咲良が在籍するLE SSERAFIMを抱えるHYBEが有望視されていたのです」(アイドル誌記者)
HYBE JAPANのプレスリリースでは、NAECOについて「平手友梨奈をはじめ、日本を超えて世界の舞台でより挑戦的なキャリアを望むアーティストのためのグローバル企業・レーベルとなる」との目標が語られている。確かに平野たちにとっては理想的な会社の誕生となるが……。ことはそう簡単ではないという。
「宮脇は、AKBグループの運営が関わった日韓合同グループ『IZONE』での活動によって韓国で人気を得たが、このグループがもともと期間限定だったため当時の韓国の事務所とはそのまま契約満了。そしてIZONE専任活動の終了後は日本との事務所の契約満了を待ち、さらにそこから5カ月以上を空けて正式に移籍を発表しており、かなり各所に気を遣っていることがうかがえます。宮脇はHYBE傘下の事務所所属になりましたが、日本での活動は、AKBグループや坂道グループと関わりの深い会社の傘下の事務所が請け負ってますしね。
加えて、日本でのボーイズグループ市場はやはりジャニーズ事務所が強い。LDH入魂のオーディション企画『iCON Z』において、HYBE JAPANはガールズグループのプロデュースに力を貸してはいても、ボーイズグループのほうには関わっていないことも象徴的です。さらにHYBE JAPANは、SEVENTEENの冠番組をテレビ朝日で、&TEAMの冠番組を日本テレビでやっていますが、どちらの局もジャニーズの影響力は大きく、元ジャニーズのタレントに手を出すのは慎重になるでしょう」(芸能事務所関係者)