◆妻が体調を取り戻すことが先決
その経験から鳥居氏は、次のような夫源病の解決策を提示する。
「まずは病院で重篤な病気でないことを確認しましょう。夫婦の話し合いは必須ですが、妻が体調を取り戻すことが先決です。具体的には夫婦の寝室を別にするのも手。同じ空間で就寝しているとイビキ、寝返りなど無意識レベルで睡眠を妨げられていることも多いので。
また夫婦ともに在宅勤務なら、週に何度かシェアオフィスを利用して、適度な距離感を保つのもよいですね。私の場合は、定期的に運動をして、体の血流を良くすることを意識したのも功を奏しました」
◆夫源病は、夫婦関係を再構築する転換期
やがて体調が戻った段階で「互いに冷静になれる場で話し合うのが理想的」と鳥居氏。妻の体調が悪いときに別居や離婚など重大な判断を下さないことも大切だという。
「夫源病は、夫婦関係を再構築する転換期。これまでとは違う二人の新しい関係性を築ける契機にもなりうる」
ピンチはチャンスになるのだろうか?
【作家/教育ジャーナリスト・鳥居りんこ氏】
教育、介護をメインに執筆。近著に『女はいつも、どっかが痛い~がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン~』(小学館)
<取材・文/週刊SPA!編集部>