体験ハンター現る!
はーい
体験ハンター のリックェです。スコープ越しに失礼します!
本日はビームライフルシューティング体験に来ています。
ビームライフルはあんまり使ったことないので、今日はどうなるかなってドキドキしています。
カメラマン:あんまり?初めてではない?
KARASAWAライフルの使用経験があるんです。KARASAWAは経済的で出力も高く魅力的なビームライフル(正確にはプラズマライフル)なのですが、ご存知の通りエネルギー消費が大きくジェネレーターを強化しないで使うと、すぐオーバーヒートしちゃうんですよ。でもジェネレーターを強化すると機体重量が増加し機動性能が犠牲になるので自分のプレイスタイル的には、あんまり使わなかったというか・・・
カメラマン:何の話?
やったことがなければ体験すればいい・・・
それが体験ハンターだ!
■ビームライフルシューティングとは?
スコープ付きのライフルで、射撃ポイントから数十メートル先の的を狙ってトリガーを引きます。
ライフルの先端からビームが照射されて、命中箇所がわかる仕組みです。物理的な弾は飛びません。
レクチャー
構え方と狙い方についてレクチャーを受けます。
ストック(ライフルの肩に当てる部分)の下半分くらいが肩に当たるように保持し、スコープの接眼レンズと目の位置が9cmくらい離れるように覗き込みます。
これが意外と難しい。
まっすぐにレンズを覗き込まないと真っ暗になってしまって何も見えません。そして一度見えても顔が動くと真っ暗になってしまうので、ほっぺたを預けるのにちょうどいい場所を探します。
実際に撃ってみる
フィールドで、撃ってみます。
各射撃ポイントでの射撃には数十秒の制限時間があります。射撃ポイントにあるSTARTボタンを押すとゲーム開始です。
スコープを覗いて、的を狙います。
この的までの距離は16mで比較的簡単な部類に入ります。
トリガーを引くと、バーンという発砲音がして、射撃ポイント備え付けの機械に、スコアと命中箇所が表示されます。
真ん中の十字が最高の100点で同心円状に20点刻みになっています。
カメラマン:89点! これってかなり高得点じゃないですか!?
いやいや、まあ、まあそんな大したことなくて。実は洋弓経験者なんです。自分。
なにか経験的に近いものがあったのかも。
カメラマン:アーチェリーですね!すごいじゃないですか。
いえ、全然すごくないです・・・。屋外アーチェリーは30mからが普通なので、今回の16mというのはそんなに難しくなかったです。あとちょっとフォロースルーというのを意識してみました。矢が弓を離れたあとの姿勢のことです。射つ瞬間に姿勢がぶれていたら正しく飛ばないというのはわかると思うんですが、姿勢を安定させるには撃つ前から撃った後のことを意識しろというアドバイスなんですよね。これは和弓にも同じ考え方があるんです。洋の東西を問わず同じ考え方があるなんて興味深いですよね。和弓では「残身」と呼びますが「残心」とも書きます。矢が離れて残された身体はもちろん、精神のあり方もさしていて、このへんの精神性こそが和弓が弓”道”と呼ばれる所以ですよね。すみません、話が脱線しましたね。要するにアーチャーズパラドックスを考慮して撃ったのが功を奏したと思うんです。あ、アーチャーズパラドックスというのは、発射された瞬間の矢は、弦が戻るときに指が与えていたねじれが伝わって矢自体がたわむんです。このたわみが戻るときに、矢は進行方向を変えるので、実は射手と的を直線でつないだ通りには飛ばないんです。つまり、このたわみは命中率に悪影響を与えるのですが、実際にたわまない完全な剛体の矢を理想的な射線で発射すると仮定すると矢自体が弓本体に接触して正しく飛ばないということがわかっているんです。たわむことで矢が弓に接触するのを避けているんですね。ゆえに悪影響を与えることは知られているもののたわみと共存していくことになるというか。洋弓ではプランジャーという装置、和弓では弓自体にねじりをかけてこのたわみを補正しています。もうひとつはバリスティクスとジオグラフィーの分野になるのですが、たとえば真北を向いて発射された飛翔体は地球の自転の影響を受けて東に着弾しますよね。これの一部はいわゆるコリオリの力なのですが、もちろん高緯度の方がこの影響は大きく働くので、地球という球体を円盤とみなして計算する必要がでてきます。実際には地球は楕円球体という点も考慮する必要があります。これには海水面を仮想的に陸地にまで延長したジオイドの概念が便利ですね。そして近年では重力の強さは場所によって違うということがわかってきており・・・
カメラマン:(すぐ調子に乗るな~)
・・・とまあ、我々の若い頃は mixi でよく100の質問をしたものです。
というわけで、まあ、これくらいのスコアは、ね!
まあ、これくらいは、ね!
実際に体験するとフィールドが難しい
フィールドも文字通り起伏に飛んでいます。
わかりやすい例を挙げると、低い位置から高い的を狙う「撃ち上げ」というのがあります。
これが難しい!
実弾ならともかくビームライフルよ?
放物線を描いて飛ぶものじゃないし、角度なんか関係ないでしょ、と思ってたら実際に体験するのは違う!
少し上を見上げるだけで、腰が落ち、ひざが曲がり、他の関節の配置も少しずつ変わります。その違いが上体に伝播して、あちこちがこわばって、狙いが定まらなくなるんです。敵は意外にも自分の肉体の方だ。
スコープの中で的が揺れるのを止められない!
その難しさは、スコアから推して知るべしです。
フィールドが美しい
スコアはさておき、自然豊かなフィールドをのんびり歩き回ること自体も大きな魅力です。
ん・・・?
あれは・・・?
赤とんぼだ。
う~~~ん!秋だねぇ・・・。
四季の移ろいも余すところなく紹介する、
それが体験ハンターだ!
■身体性に振り回されろ
ビームライフルは、アーマード・コアとかスプラトゥーンとか、ゲームの中のエイミングとは別物だというのを体感しました。
その理由は、身体性。
「撃ち上げ」の項目でも触れましたが、自然の中に身を置くとき、地面の起伏や、太陽の眩しさ、風の冷たさ、周りの物音を、身体の各部位は感じていて、強張ったり、緩んだり、疲れたり、なにかしらシグナルを発しています。
普段は気が付きもしないけど、身体のコントロールは意識が一括コントロールしてるのではなくて、筋肉や皮膚の裁量は思ったより大きく、それぞれ判断してやっているのかもしれないな、と。
それって、上達のためにはわがままボディが、自然の中でどう反応するかを観察し理解し、どうねじ伏せる工夫をするのかということです。
それこそが、ビームライフルの真髄と見た!
この非常にストイックな作業はまぎれもなくスポーツだぜ!
工夫、工夫、工夫
『暗殺教室』というマンガの中で「各人に安定した射撃姿勢がある。探して工夫せよ」というのがあります。
これを思い出して、意識しながらフィールドを回っていました。その中で見つけた、これは安定するぞという姿勢がこれです。
それが、この右手で左肘を保持する姿勢。
奇しくも、『ゴールデンカムイ』というマンガの登場人物、射撃の名手・尾形百之助と同じ姿勢です。
どうだッ!
自分はトリガーを引き絞るときに、力んでフォーカスがブレる傾向があるので、特効薬になったのかもしれません。
必要なことはマンガから学んだぜ!
■One Last Shot
そしていよいよ最後の射撃ポイントです。
射程距離50m、制限時間30秒の撃ち下ろし。今まで培ってきた知恵と勇気でド真ん中ぶち抜いてやるぜ!
カメラマン:なぜ脱ぐ
脱いだパーカーを架台とライフルの間に挟むことで衝撃を吸収する工夫!
元ネタを忘れてしまいましたが、これもアニメかマンガで見た工夫です!
情報をお待ちしています。
さらに、記事内の写真のバリエーションを増やし読者を飽きさせないようにも狙っています!
ホワイトシャツにライフルは、ちょっとギャップ萌えっていうか、なんかマジっぽい感じ?・・・が生まれるはずです!
まったくもう、今日は何事も工夫だな!
残弾数1!
泣いても笑ってもラストシュート!
・・・果たして結果は・・・?
結果は、あなた自身の体験で!
おわりに
『MASTERキートン』というマンガで(またマンガか!)”狩りは獲物を追う作業ではなく自然と一体となることだ” というような言葉がでてきます。
地面が傾斜している、太陽が眩しい、空気が冷たい・・・。
静かに集中するとき、身体中が自然を感じてシグナルを送ってくるのが感じられます。それらがターゲットを狙う照準の揺れにダイレクトに表れます。これを理解してなだめすかして、おだやかにトリガーを引くというのは新鮮な感覚でした。
また、今回の取材ではひとりでしたが、気の合う仲間でワイワイ楽しむのも良さそうです。4人くらいで遊びに来ていた方々の笑い声が楽しそうでした。
四季の移ろいを感じられ、自分のペースで楽しめる幅広い年齢の方向けのアクティビティです。
平均的すぎるオチに使えないスコア
今回の体験ハンターこれにて了!!
【アクティビティ情報】
■主催:ソト遊びの森
■住所:埼玉県秩父郡小鹿野町 長留1129 秩父ミューズパーク内スポーツの森エリア
■アクセス:
【お車でお越しの方】
・関越自動車道「花園IC」から約50分、首都圏中央連絡自動車道「狭山日高IC」から約60分
【交通機関をご利用の方】
小鹿野町コミュニティバスにて「ミューズパーク南口」、「ミューズパーク中央」バス停下車後、徒歩約7分
■体験料金:大人3,000円(中学1年生~)、子供2,500円(小学5年生~6年生まで)
※18才未満の方の方だけではご利用できません。 18才以上の保護者1名様で18才未満の方3名様まで連れてご参加いただけます。
<文=リックェ>
(※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式HPでご確認ください)
提供・あそびのノート
【こちらの記事も読まれています】
>ご祝儀袋の選び方・書き方・包み方を解説!知っていると役立つマナー
>愛宕神社 東京23区最高峰の神社!?出世の石段を登って運気アップ!
>浅草 観光スポットおすすめ20選!雷門周辺や東京スカイツリーから人気体験まで
>テディベアの由来とは?おすすめのプレゼントや作り方もご紹介!
>茶道とは?知っておきたい作法や歴史、流派をご紹介