「フジでは、吉岡秀隆主演の映画『Dr.コトー診療所』が12月16日に公開を控えている。ドラマが高視聴率なだけに、興行収入も50億円は固いだろうとフジ社内では言われています。また、2021年に月9ドラマとして放送された『イチケイのカラス』も映画化され、23年1月13日に公開予定。それ以外にも、22年にはドラマから派生した『劇場版 ラジエーションハウス』や『沈黙のパレード』などが公開され、もはや映画化できる作品はなんでも映画にする体制に入ってる。正直、『イチケイのカラス』は映画化するほどではないと社内で言われているくらいなんですが、それでも劇場公開するわけですから、大ブームの『silent』を映画化しない選択肢はないでしょう」(民放関係者)
さらに、『silent』の映画化を実現させ、フジテレビの“復活”を少しでも印象付けたい裏事情もあるという。
「今年6月、フジの社長に就任した港浩一氏ですが、すでに70歳と高齢です。実は、港氏の社長就任は、後輩で現在は専務・編成担当を務める大多亮氏に引き継ぐための“中継ぎ”だとも言われている。大多氏はフジが誇る伝説的なドラマプロデューサーで、全盛期の月9作品などを生み出してきた人物。その大多氏こそ仕掛けるのが、ドラマと映画のさらなる融合なんです。
『Dr.コトー診療所』の制作にも深く関わっていた大多氏は、今回の映画化を強くプッシュしたそう。その大多氏が、『silent』にも興味を持っているようで、映画化の話が進むと見られています。映画『翔んで埼玉』続編の撮影も、GACKTの活動復帰によって再開しましたし、映画事業で巻き返しを図ろうと考えているようです」(同上)
過去には、『踊る大捜査線』や『海猿』、『コード・ブルー』と、ドラマから大ヒット映画を作り出してきたフジテレビ。良質なドラマはどんどん映画化しないとソン?