絶対王者『silent』ふたたび圧勝、『エルピス』はまたも失速?

 今回の結果は以下のとおり。

『silent』やはり強し! 『ザ・トラベルナース』も上昇…TVerドラマ人気ランキングの画像2

 川口春奈×目黒蓮のフジ木曜劇場『silent』がふたたび2位以下に大差をつける形で首位に。『silent』は11月24日がサッカーW杯の影響で放送休止となったため、本人気ランキングでは前週2位に甘んじたが(本編の新エピソードがなくても2位になるのもすごいが)、12月1日に第7話が放送され、絶対王者に舞い戻った。TVer総合ランキングでは4日にわたって1位を獲得し、最低順位も3位とさすがの強さを見せた。川口春奈が舞台裏を明かすTVer独占コンテンツの第3弾が同日に配信されたのも追い風となっただろう。コア視聴率でも今期圧勝状態の『silent』だが、世帯視聴率も12月8日放送の第8話が前話比1ポイントアップの8.9%で同ドラマ最高を叩き出すなど盛り上がっているだけに、絶対王者の座が揺らぐことはなさそうだ。

 前週『silent』を打ち破った平野紫耀主演のTBS系金曜ドラマ『クロサギ』は2位の座に後戻り。TVer総合ランキングではやはり、木曜放送の『silent』に阻まれて首位が獲れない状態に戻るが、常にトップ10入りという足元の強さも変わらずで、2位に踏みとどまった。

 このまま最終回まで『silent』1位、『クロサギ』2位という構造は続きそうだが、吉沢亮主演のフジ月9『PICU 小児集中治療室』がふたたび勢いを見せ、3位に上昇。前々週には僅差ながら『クロサギ』を破って2位に躍り出たこともあり、クライマックスに向けて順位が入れ替わる可能性もまだまだある。一方、長澤まさみ主演のフジ月10『エルピス—希望、あるいは災い—』は失速。同じ月曜よるのドラマだからか、『PICU』と好調・不調がテレコになりやすく、前々週は『PICU』が好調だった裏で『エルピス』の調子が悪く、逆に前週は『エルピス』が復調したかと思うと『PICU』がポイントを落としていた。

 さらに注目なのが、岡田将生主演のテレビ朝日系木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』。世帯視聴率では絶好調だったものの、TVer総合ランキングの動向はこのところ厳しいものがあったが、最終回直前となる12月1日放送の第7話が勢いを見せた。TVer総合ランキングではトップ10滞在期間が5日以上と好調で、前週比70ポイント以上の伸びを見せ、今週4位にジャンプアップ。8日放送の第8話が最終回となり、世帯視聴率も自己最高の12.9%となったが、TVerでもこの勢いが続くか注目だ。

 今週の人気ランキングは、フジ水10『親愛なる僕へ殺意をこめて』が11月30日にひと足早く最終回を迎え、12月7日をもって配信が終了したこと、日テレ土曜ドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』が12月3日の放送が休止だった影響でそれぞれポイントが下落しており、特に後者は急落してトップ20以下になったため、『ファーストペンギン!』がポイント自体は下がっているのに順位が上がるという特殊な状況も起こっている。